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レーザーテック、「先端分野で優位性発揮、独自技術の活用狙う」=岡林理社長に聞く

2009/09/11 08:33

 半導体、液晶分野向け検査・計測装置大手のレーザーテック <6920> は半導体、液晶業界の設備投資抑制に影響されて前6月期に業績が赤字に転落したが、今期は黒字化を計画。新たに参入した太陽電池分野での動向も気になるところだ。今期から同社のかじを取る岡林理社長に経営戦略を聞いた。

 ――足元の事業環境はどのように推移しているか。
 「中国で液晶テレビ需要が盛り上がり、当社への受注も徐々に増してきた。ただ100年に一度と言われる大不況で半導体デバイス、FPD(フラットパネルディスプレー)メーカーの設備投資姿勢が劇的に変わった。液晶ではエコポイント効果で薄型テレビが売れ、従来世代のパネルの生産ラインが再び活発化することで装置需要も見込まれるが、半導体業界はそうした材料に乏しい。今後1−2年は高水準の設備投資規模は望めないとみている」

 ――今期業績は黒字回復を目指す。
 「事業環境は厳しいが、顧客は先端技術への開発投資には今も積極的だ。昨年末ごろは開発投資も一時的に止まったが、今春ごろからは受注を獲得できるようになってきた。他社と差別化した光技術を武器に顧客の先端領域投資に密着する案件を獲得し、経費節減も進めて黒字化につなげる」

 ――中期的にはどのように戦っていくか。
 「来期以降も先端分野の開発に注力し、優位性を発揮していく考えだ。また主要分野である半導体、液晶、顕微鏡以外の分野への進出も模索していく。5月に発表した太陽電池の変換効率分布測定機はその一つ。測定スピードの速さなど特徴があり、太陽電池パネルメーカーのみならず製造プロセス装置や材料のメーカーからも引き合いがきている。こうした既に持つ独自技術を他分野で生かす取り組みはまだ十分に余地があるはず。例えば当社の顕微鏡は化粧品のパウダーの形状検査や、自動車の燃費向上のためのエンジン内壁制御など、半導体や液晶以外の分野でも用いられている。これらの業界に対して今度は半導体や液晶関連装置の技術を応用した新装置を開発していくことも可能だろう。多くの分野にかかわっていくことで半導体、液晶の生産サイクルに影響を受けない成長も図っていきたい」

 【投資判断】
 高付加価値製品へのシフトが進み、収益力が改善していく見込み。中期的には太陽電池分野の広がりにも期待が持てる。底打ちから回復してきたばかりの株価水準は参戦妙味がありそうだ。

提供:モーニングスター社