●単独インタビュー=ジム・ロジャーズ氏に聞く(下)―「金、原油は今後10年は上がる」
2009/11/05 19:41
――日本経済の現状をどうみているか? また、政権交代が起こったが鳩山政権をどうみているか?
「今回政権が変わったが、どこの国でも政権交代には良いことも悪いこともある。日本でも起こるだろう。セクターとしては、政府に友好的であれば良くなるが、そうでなければ悪くなる。現政権は日本を良くするといっているが、どうなるのかは私には分からない。例えば、出生率が上がれば日本にとっては良いことだが、破産してまでとなっては良くはない。無駄な公共工事をやらないというのは良いことだ。ただ、実行に際して悪いことは起こり得る」
――今の日本は投資対象となり得るか?
「通貨に関しては弱いとは思っていない。保有するとすればドルよりも円だ。政権が変わったときに注意しなければならないのは、政権がどの業種・業態をサポートするかだ。現政権は子育て支援を掲げている。本当なら子育て関連株の株価が上がるだろう。私も持っている。日本株に関しては、この8−10カ月間上昇していたので、現在は買いではない。もし買わなければならないなら、アメリカ株よりも日本株だが、やはり買わない。ただ、良くなると思う株は持っている。例えばタカラトミー
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。ハローキティも良い」
――中国株は?
「中国株は昨年秋に下落したところを買ったので、現在は買いではない」
――どうなれば日本に投資できるようになるのか?
「崩壊寸前の借金から抜け出すことだ。そうなれば見通しは明るくなる。あとは、輸入制限の見直しが必要だ。アメリカでは300円のメロンが日本では3000円もする。輸入制限で特定の業種が保護されており、国民はあるべき価格で物が買えない。門戸を開放すれば、ほかのところに使えるお金が増え、経済も良くなるという循環になる。価格が下がれば、被害を被る人もいるが、相対的にみて日本国民にとっては良いことだ」
――金、原油の見通しは?
「今後10年は上がるとみている。特に、原油は供給が少なくなるという懸念がある。また、通貨への不安から金などにシフトしていくだろう。銀、プラチナ、綿は上がっていくだろう。加えて、金も買いだ。現在、金、原油を持っているなら売るべきではない」
提供:モーニングスター社