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「米国バリュー・ストラテジー・ファンド」、下落リスクに強く中・長期に成長する高品質な割安株に厳選投資

2016/11/09 14:35

 野村アセットマネジメントが11月15日に設定する「米国バリュー・ストラテジー・ファンド Aコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし)」は、野村ホールディングスが今年5月に資本・業務提携を締結した米国の運用会社アメリカン・センチュリー・インベストメンツ(ACI)が実質的な運用を担う一般投資家向けの提携第1号商品。ACIヘッド・オブ・マーケティング ジャパンの高橋充氏に、ACI社の運用の特徴と、新ファンドの魅力について聞いた。

 ――ACIの特徴は?

 ACIは1958年の創設で、アクティブ運用に特化した運用会社だ。60年近くにわたってリスク調整後の優れた長期パフォーマンスを重視して運用してきた。特に、リスクを抑えながら中・長期的に安定したリターンを目指す投資哲学が特徴的だ。トータルリターンの高さより、シャープレシオ(リスク1単位当たりリターン)やインフォメーションレシオ(アクティブリターンをトラッキングエラーで割って算出)などの高さが評価されている。

 また、創業者のジェームズ・E・ストワーズが設立した「ストワーズ医学研究所」は、主要株主であるACIの利益の4割程度を株主配当という形で得て、この配当金を活動原資として医学の基礎研究を行っている。近年はESG(環境・社会・ガバメント)投資がいわれるが、早い段階から、利益を社会還元するという意識が高い企業だった。

 そして、純粋に資産運用を行うビジネスモデルで、非上場、かつ、独立した会社形態であることも特徴として挙げられる。

 運用資産規模は約15兆円で、「米国株グロース」「米国株バリュー」「グローバル株式」「債券」「クオンツ」「アセットアロケーション」の6チームがあり、それぞれの運用チームが2兆−3兆円規模の資産を運用している。

 もともとはリテールのお客さまを対象としたビジネスが主力だったが、近年では機関投資家からも評価が高まり、機関投資家の資金流入が活発。現在では、運用資産の4割程度が機関投資家の資金になっている。

 ――新ファンド「米国バリュー・ストラテジー・ファンド」のマザーファンドとなる、米国株バリュー戦略(同戦略を採用するファンドの米MSレーティング★★★★★、アナリストレーティング:Silver、16年10月末基準)の運用の特徴は?

 米国株バリュー戦略は、1994年8月から運用実績があり、残高は約1.4兆円になっている。ITバブル崩壊時には、S&P500が45%マイナスのところ、当戦略は15%マイナス。リーマン・ショック時にはS&P500が51%マイナスで、当戦略は35%マイナスにとどめている。グロース株が急速に値上がりする局面ではパフォーマンスで劣後するが、市場の下落局面では下落率を市場平均以下に抑えるため、長期でベンチマークをアウトパフォームする成果を残すことが可能だ。

 ――バリュー戦略のポートフォリオの特徴は?

 まず、時価総額5億ドル以上の米国株の中から、「ハイクオリティ銘柄」を選定する。選定基準は、(1)良質な資産(2)借入金が少ない(3)安定したビジネスモデル――など。そして、EBITDA(減価償却前営業利益)、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、フリーキャッシュフロー倍率、配当利回りの5つの指標のうち、2つ以上で割安と判断される銘柄を投資対象に検討。さらに、考え得る最悪のケースで想定される安値を算出し、株価がその安値に接近したタイミングで投資する。

 また、資産の15−25%の範囲で転換社債(CB)に投資する。これは、ハイクオリティ銘柄が、必ずしも配当していないため、CBに投資することで利回り収益が獲得できること。そして、株価のボラティリティーが大きい場合は、CB価格の下方硬直性によって下落リスクが抑えられることなどを期待して組み入れている。

 ――同ファンドに投資する魅力とは?

 米国株の時価総額は、現在、世界の株式市場全体の半分を超える水準に達し、20年前に40%弱だった頃から、一段と存在感を強くしている。資産運用をするうえで、米国株は欠かすことのできない市場だ。株価成長が続く米国株への投資で、下落リスクを抑えて成長を取り込める戦略として、当ファンドを検討していただきたい。

 また、グローバルREITを持っている方には、当ファンドを加えることによって、リターンの水準をそれほど落とさず、リスク水準を低くすることができる。米国ハイ・イールド債を持っている方にも、リスク・リターンの異なるアセットクラスとして分散効果が期待できるなど、米国資産の分散投資効果を高まる手段としても活用いただける。
提供:モーニングスター社