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2カ月連続の流出超過、「国内株式型」「国際REIT型」の流出が拡大−2016年12月推計資金流出入

2017/01/06 11:12

 モーニングスターの独自推計によると、2016年12月の国内追加型株式投信(ETF除く)の資金フローは5922億円の純資金流出となり、24カ月ぶりに流出超過に転じた前月に続いて2カ月連続の流出となった。

 大分類別では、「国内株式型」が4590億円の純資金流出となり、流出額全体の約80%を占めた。FRB(米連邦準備制度理事会)は13−14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で1年ぶりに利上げに踏み切り、政策金利の見通しを上方修正した。これを受けて、トランプ次期米大統領の経済政策への期待を背景にした前月からの米金利の上昇が続き、為替相場では一時1ドル=118円台までドル高・円安が進行。日経平均株価が15年12月上旬以来の水準となる1万9000円台半ばまで上昇したことから、利益確定目的の解約が増加したもようだ。

 「国際REIT型」も流出が続き、1623億円の純資金流出となった。前月に104億円と24カ月ぶりの流出に転じていたが、流出額が急増した。米金利上昇により、REIT(不動産投資信託)の利回り面での魅力低下が意識されたほか、運用収益の悪化懸念が広がったと推測される。

<「国際株式型」「国内REIT型」は流入額が急増>

 一方で、「国際株式型」への流入が加速した。1231億円の純資金流入となり、流入額は前月447億円の約2.8倍。大分類別で第1位となった。12月は、トランプ次期米大統領の政策に対する期待感を背景に、米国株式を中心として世界的な株高が継続した。カテゴリー別では、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が流入額の第2位となったほか、「国際株式・オセアニア(為替ヘッジなし)」が第3位、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)」は第4位。前月トップだった「国際株式・北米(為替ヘッジあり)」も第5位と上位となった。

 大分類別では「国内REIT型」への流入も続き、923億円の純資金流入と流入額は前月の61億円から急増した。東証REIT指数は、トランプ次期米大統領の大統領選勝利を挟んで、11月半ばにかけて下落したが、その後は割安感から切り返す動きが続いている。

 個別ファンドでは、12月に新規設定された「世界中小型株式ファンド」 <2016123001> が630億円の純資金流入で流入額トップ。同じく12月に新規設定された「フィデリティ 世界医療機器関連株ファンド(為替ヘッジなし)」 <2016122003> は267億円の純資金流入で第3位。ともに「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」の資金流入のけん引役となった。第2位は「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月)」 <2011092902> で452億円の純資金流入となった。また、「ダイワ J−REITオープン(毎月分配型)」 <2004051801> が168億円、「J−REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」 <2005011701> が148億円と上位となった。
提供:モーニングスター社