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<★★★★★>BNYメロン「攻守自在」、リスクオン・オフで株式組み入れ比率を調整し下値に強い安定運用

2017/01/24 10:51

 BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンが設定・運用する「BNYメロン・日本株式ファンド 市場リスク管理型」(愛称:攻守自在) <2013122401> が12月末基準でモーニングスターレーティング最高位の5つ★に格付けされた。3年(年率)トータルリターンは6.01%でカテゴリー(安定)平均(1.75%)を大きく上回り、カテゴリーでトップの成績。同ファンドの特徴について、BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパン日本株式運用部長の王子田賢史氏に聞いた。

――ファンドの特徴は?

 日本株のポートフォリオを運用し、株式市場の下落リスクが高まっていると判断される時に、株価指数先物を用いて実質的な株式の組み入れ比率を調整することで、株価の下落リスクを回避するという運用を行っている。この組み入れ比率の調整は、日興グローバルラップの助言に基づき、100%の組み入れ比率から、70%、40%、ゼロという4段階で調整している。

 組み入れ比率の調整は、人間の意思に左右されない計量分析の判断による。日興グローバルラップが開発したRAI(リスクアペタイト・インデックス)は、世界の株式や為替、債券市場を分析し、リスク選考度(リスクアペタイト)を独自に指標化する。基本的に毎週、金曜日までのデータを分析し、翌月曜日にシグナルが出るが、大きな変動リスクが予測される時には、組み入れ比率をゼロに落とす臨時シグナルが出る。16年初頭のチャイナ・ショックの直前、また、16年11月の米大統領選挙の結果が出る直前には臨時シグナルが出た。

 このように株式組み入れ比率は最大で100%、そして、実質ゼロとの間で調整しているので、ダウンサイドリスクを抑えることができる。16年は年初から3カ月間は組み入れ比率ゼロの期間が続き、この間の株価下落の影響を回避している。半面、株価が大きく値上がりする局面では、株価上昇に劣後することがある。たとえば、14年後半から15年夏までの株高局面では、TOPIX(東証株価指数)の上昇率には及ばなかった。

 ファンドの仕組み上の性格から、下落リスクを抑えられる安心感があるので、中・長期に保有することができるファンドといえる。運用開始から3年超で基準価額は1万2700円まで上昇したが、設定後に基準価額が1万円を回復して以降は、一度も1万円を割ることなく、安定したパフォーマンスを残している。

――現物株ポートフォリオの特徴は?

 現物株は当社の日本株運用チームが担当し、現在70銘柄程度でポートフォリオを組んでいる。いわゆるGARP(Growth at Reasonable Price)の考え方で銘柄選定している。成長株投資を基本としながらも、株価の割安度に十分に注意して投資する考え方だ。また、中・長期の目線で考えるところに特徴があり、高く評価する銘柄は中・長期に保有する考え方だ。過去3年平均の売買回転率はおおむね25%だった。

 TOPIX先物を使って実質的な組み入れ比率を調整しているため、ヘッジ機能が失われることがないようTOPIXを意識したポートフォリオを組んでいる。したがって、評価のさほど高くない銘柄でも時価総額が大きい場合は組み入れるものの、投資比率を落とすなどによって、評価情報を反映している。

 16年12月末まで3年間のトータルリターン19.1%は、運用では市場より2.5%高かった計算になる。この要因分析をすると、株式組み入れ比率の調整の効果はニュートラル、現物株ポートフォリオのアルファ(超過収益)が収益押し上げに効果があった。

――当面の日本株の投資環境をどのようにみている?

 米国の新大統領誕生、また、欧州の重要な選挙などを考えると、グローバルでボラティリティー(価格変動率)が高まりやすい環境だと思う。新大統領への政策期待で上昇した株価には、その期待がはげることがあれば急落のリスクもある。その点では、リスクヘッジの手段のある当ファンドのメリットが生きる投資環境といえる。

 ただ、世界的な景況感の回復、緩和的な金融政策、円高デメリット解消などにより、17年度の企業業績は増益見通しであり、堅調な市場推移が見込まれる。

 なお、当ファンドと同じような株式組み入れ調整を行うファンドで、実質的な組み入れ比率をマイナス50%から150%の間で調整する「BNYメロン・日本株式ダイナミック戦略ファンド」(愛称:臨機応変) <2016103103> を16年10月に設定した。よりダイナミックな運用を希望される方にご検討いただきたい。
提供:モーニングスター社