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女性活躍関連ファンドに追い風!? 投資家サイドが女性役員の登用を求める動き

2018/12/10 08:08

 機関投資家に議決権行使を助言する米グラスルイスが2020年から東証1・2部企業に女性の役員登用を求め、候補者に女性がいない企業のトップ選任議案に反対するよう推奨する方針であることが分かった。女性活躍は、安倍内閣が成長戦略の中で掲げているいわば国策。2016年4月には、職場での女性活躍の後押しを目的とする「女性活躍推進法」が施行された。投資家サイドからの要請もあり、今後、我が国で企業をはじめとした社会全体において一段の女性進出を求める動きが強まりそうだ。

 モーニングスターが評価対象としている国内公募ファンドのうち、2018年11月末時点でファンド名に「女性」を含むファンドは、アクティブファンド4本、ETF2本の合計6本ある。アクティブファンドはおおむね、女性の活躍を推進する企業、女性の活躍を後押しする商品・サービスを提供している企業、女性向け商品やサービスを提供する企業、女性の活躍によって間接的に恩恵を受ける企業などに投資している。ETFは2本ともに、各業種から女性活躍度の高い企業を選定する「MSCI日本女性活躍指数」との連動を目指している。

 同月末時点で純資産残高が423億円と最大のファンドは「女性活躍応援ファンド」<2015033101>で、2018年11月末時点でモーニングスターレーティングは4ツ星である。2018年10月末時点のポートフォリオを見ると、女性の消費への着目度が高く、組み入れ銘柄上位には、ファッション中心の電子商取引サイト「BUYMA(バイマ)」を運営する「エニグモ」や、女性顧客向けを中心に国内ファッションEC(電子商取引)の「ZOZOTOWN」を展開する「ZOZO」などが見られる。

 一方、純資産残高が52億円で2位の「明治安田 女性活躍推進ファンド」<2015073002>では、銘柄を選定する過程の一部に、経済産業省と東京証券取引所が女性活躍推進に優れた上場企業として選定する「なでしこ銘柄」を活用している。2018年10月末時点の組入上位には、女性管理職の早期育成のための施策や育児休暇からの早期復帰支援策拡充などを実施している「ダイキン工業」や、女性のキャリアアップを支援し女性管理職が増加している「SOMPOホールディングス」などが並んでいる。
提供:モーニングスター社