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<話題>ホームドア関連銘柄に注目―JR山手線案件で、日立、京三製などに思惑も

2010/03/05 13:46

 JR山手線に設置されるホームドアについて、JR東日本 <9020> は先行導入する恵比寿駅と目黒駅での使用開始日をそれぞれ10年6月26日、同8月28日と決定した。ホームドアは乗客の転落防止といった駅ホームの安全対策として、07年に施行されたバリアフリー新法で設置が促進されている。株式市場ではこれまでも、京三製作所 <6742> など関連銘柄の株価材料となっていた。JR東日本の計画が前進したこともあり、改めて注目を浴びそうだ。

 国内シェア首位とみられる京三製は、直近では09年10月に東京メトロから有楽町線全駅に設置予定のホームドアなどを約40億円で受注。京三製は東京メトロの丸ノ内線や副都心線のほか、埼玉高速鉄道など全国で納入実績が豊富。今後、1日の乗降客数5000人以上の駅を対象にホームドアの導入が義務付けられる可能性も浮上しており、市場成長による恩恵は大きそうだ。

 山手線のホームドアについて、JR東日本は製品の製造元となる企業を明らかにしていない。当然、京三製にも連想が向かうが、業界内では、鉄道車両や運行システムなどでJR各社と取引関係の深い日立製作所 <6501> を有力視する声が強い。これに対し日立では「個別の案件には答えられない」(広報部)とコメント。また、京三製は「現在のところ納入する予定はない」(総合企画部)としている。JR東日本では、18年3月期までに500億円以上を投じ、山手線の全駅(29駅)にホームドアを整備する方針。

 一方、信号システム大手の日本信号 <6741> も、今期からホームドア事業に参入。09年9月の都営地下鉄大江戸線に続き、10年1月には名古屋市営地下鉄桜通(さくらどおり)線の案件を約6.6億円で受注した。このほか、関連メーカーでは三菱電機 <6503> や川崎重工業 <7012> 、ナブテスコ <6268> などがある。
 野村証券ではホームドアの国内市場規模について、11年3月期を約80億円と予想し、13年3月期には140億円程度にまで拡大する見通しを示している。(鈴木草太)

提供:モーニングスター社