信用を読む=売り残が2週連続増加、買い残2週連続減少で信用倍率は6週ぶり2倍割れ
2010/03/16 18:03
12日申し込み現在の3市場信用取引残高は、金額ベースで売り残が172億円増加の7825億円、買い残が448億円減少の1兆5234億円だった。売り残が2週連続の増加、買い残は2週連続の減少。信用倍率は前週の2.0倍から1.9倍へ6週ぶりに2倍割れとなった。
この週(8−12日)の日経平均株価は、前週末終値比383円高の1万751円で取引を終了した。現地5日に発表された米2月の雇用統計が、市場予想よりも悪化しなかったことで米国株が急騰した流れを受け、大幅続伸でスタートした。その後は、12日のSQ(特別清算指数)算出を控え、戻り待ちの売りや押し目買いが交錯し、もみ合いとなった。週末12日は、堅調な米国株式や円相場が1ドル=90円台後半まで下落したことを受け、日経平均株価は一時1月21日以来となる1万800円台を付ける場面がみられた。日経平均先物・オプション3月物SQ値は1万808円73銭で、当日の高値より高い値段となった。市場では、「短期でSQ値を上回ることができない場合には、上値として意識される」(中堅証券)との見方があった。
個別では、売り残と買い残の増加上位にクラリオン
<6796>
、JUKI
<6440>
が入った。全体相場の方向感が出ないなか、値動きの軽い株として物色が継続し、取組の厚みが増した。買い残増加では、富士通
<6702>
が第1位。社長交代にかかわる情報開示への不信感から株価が売られたが、押し目買いが入り残高の増加につながったようだ。みずほフィナンシャルグループ
<8411>
が買い残減少の第1位となった。株価が下値を切り上げる展開となったことから、利益確定売りが出たとみられる。(高橋克己)
提供:モーニングスター社