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グローバル情報=グーグル「アンドロイド携帯」の米国シェア急伸、グーグルパッドはiPadと競合?

2010/04/06 20:27

 米スマートフォン(高機能携帯電話)市場で、グーグルの携帯向けプラットフォーム「Android(アンドロイド)」が着実にシェアを伸ばしている。オンライン市場調査会社の米コムスコアは現地5日、最近3カ月間の米携帯電話市場に関する調査リポートを発表した。

 リポートによると、09年12月から10年2月までの3カ月間の占有率トップはリサーチ・イン・モーションの「BlackBerry(ブラックベリー)」で、平均42.1%と断トツのシェアとなった(前回調査時の09年9月から11月までの3カ月間は40.8%)。こうしたなか、グーグル・アンドロイドは9.0%のシェアを獲得し、前回調査時の3.8%から急伸。一方、アップル「iPhone(アイフォーン)」は25.4%と引き続き2位を維持し安定していたものの、前回の25.5%からは微減となった。このほか、マイクロソフトは前回の19.1%から15.1%へと減少した。全米でスマートフォンの利用者は4540万人に達し、前回調査時から21%の大幅増加となった。

 グーグル・アンドロイドは後発であることから市場シェアはいまだ小さい。しかし、オープンソースでライセンス費用が不要なため、端末メーカーは低コストで対応機種を製造することができ、数年で大きくシェアを伸ばすと見込まれている。日本でも、09年6月にNTTドコモ <9437> から投入されたHTC製「HT−03A」を手始めに、今年4月1日には同じくドコモからソニー・エリクソン製「エクスペリア」が発売されて注目された。ソフトバンクモバイルは4月下旬に、KDDI <9433> は6月上旬にそれぞれアンドロイド端末の発売を予定しており、今後、日本国内でのスマートフォン市場拡大のけん引役としても期待されている。

 ただ、アンドロイドの市場の急拡大は確実とみられているものの、利用者層の広さではアップルのアイフォーンOSにいまだ及ばないと強調する声も聞かれる。ブログメディアのテック・クランチは現地5日付で、「アイフォーンOSは、アイフォーンの利用者以外に『iPod(アイポッド)』や『iPod Touch(アイポッドタッチ)』に加え、『iPad(アイパッド)』のユーザーを抱えているが、アンドロイドは今のところ携帯電話以外に人気デバイスを持っていない」と指摘している。

 その一方、今回のアップルからのアイパッド発売を受けて、市場では改めてグーグルが進めているオープンソース版のウェブOS「クロームOS」の開発の行方に関心が集まっている。同社は09年7月、既存のウェブブラウザ「グーグル・クローム」を拡張したクロームOSの開発をネットブック向けに進めていることを明かした。10年2月には、クロームOSを搭載したタッチタブレット型パソコンのコンセプトビデオが一部で公開され、その形状などから「アイパッドと真正面から競合する」との憶測を呼び、話題となった経緯がある。

 3月30日にはグーグルとソフトウェア大手のアドビシステムズが、グーグル・クロームなどに「Flash Player(フラッシュ・プレーヤー)」を統合すると発表、将来的にフラッシュはクロームOSにも組み込まれる。アイパッドではフラッシュに対応していないため、クロームOSが持つ優位性の一つと言えそうだ。クロームOS搭載機は10年後半には投入される予定となっており、グーグルの今後の動向から目が離せない。(仲田啓子)

提供:モーニングスター社