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グローバル情報=資産運用大手バンガード創設者のボーグル氏、欧州財政危機でも「分散投資は有効」

2010/06/03 18:34

 インデックスファンド運用最大手バンガードグループの創設者であるジョン・ボーグル氏はこのほど、米モーニングスターのインタビューに応じ、個人投資家にとっての投資戦略や米金融規制のあり方について見解を述べた。ボーグル氏は欧州諸国の財政問題などで金融市場の先行きが不透明な状況でも「分散投資という従来の方針を変更する必要はない」と指摘。経済動向について先行きいくつかの困難が待ち構えているとして、「ポートフォリオに占める債券の比率を年齢に等しくするルールを設けて資産分散をすることが重要だ。60歳であれば、債券の比率が全体の60%になるようにしたい」とアドバイスした。

 退職後の投資家が債券を多く保有する場合、インフレが進行して金利が上昇する局面では債券価格が下落し損失を被る可能性がある。ボーグル氏はこうしたリスクを軽減するために、「償還までの年限が長い債券には投資しない方がよい」と話し、短期債と中期債を組み合わせて投資する方法が望ましいとした。金融市場のボラティリティ(変動率)が高い局面でも、ポートフォリオに社債や国債を適度な割合で組み入れれば、資産価格の変動を抑えられると語った。

 一方、ボーグル氏は米金融規制の内容に関して、「個人投資家の利益やニーズを考えた改革がほとんどなされていない」と批判。「現状はあまりに多くのファンドが投資家重視ではなく販売重視であり、投資ではなく投機と言った方が適切だ。また、高コストのファンドが多く、投資家の将来的な利益を損なう結果となっている」との見方から、規制にあたっては投資家保護の視点を重視すべきだとした。(坂本浩明)

提供:モーニングスター社