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9月工作機械受注は2年ぶり900億円超、中国最高額、北米も回復傾向強まる

2010/10/14 13:43

 日本工作機械工業会(中村健一会長)は14日、9月の工作機械受注(確報値)を発表した。それによれば、受注総額は920億1100万円(前年同月比2.1倍)と2年ぶりに900億円を上回った。前年比のプラスは10カ月連続。

 9月は外需が648億9400万円(同2.8倍)に伸び、全体をけん引した。アジア市場の好調が続き、中国は単月で過去最高額の257億6800万円(同3倍)を記録したほか、北米も176億7200万円(同4.1倍)と、自動車関連や一般機械向けの回復を背景に2年ぶりの高水準に達した。

 一方、内需は271億1700万円と前年同月比38.7%の増加にとどまった。また、通常では9月は、夏季休暇を挟む8月に比べて増加する傾向があるが、今年の場合、前月比約5%の減少となった。円高や景気の先行き不透明感により、国内では工作機械ユーザーである輸出企業の設備投資が依然低迷している。

 1−9月の累計受注額は7029億円(前年同期比2.7倍)となった。年央まではアジア頼みだった事業環境は、ここへきて米国の復調も顕著となっている。日工会の中村会長は同日の記者会見で、「(単月受注は)当面800億−900億円のレベルで推移するのではないか」と話し、一度上方修正した10年通年の日工会予想(8500億円)の達成は確実とする見方を示した。

 ただ、業界内では円高による需要や価格動向への影響を危惧する向きが多く、「受注額よりも採算面が心配だ」(牧野フライス製作所 <6135> の牧野二郎社長)との声も聞かれた。(鈴木草太)

提供:モーニングスター社