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5日の東京外国為替市場=円、ドルとも上昇、4日の商品急落が参加者のスタンスに影響

2011/01/05 15:50

 5日の東京外国為替市場では、円買い・ドル買いがやや優勢となった。「4日のNY時間にはNY原油先物などのリスクアセットが大きく売られた。5日の東京時間にはアジア各国の主要株価指数が軟調に推移し、クロス円に売りが出た」(大手邦銀)とされる。投資家のリスク回避行動の影響で各通貨ともドルや円に対して下落したが、ドル・円はクロス円の影響をより受けるかたちで下押された。もっとも、いずれの通貨ペアも値幅は小さかった。資金決済の集中する5・10日(ごとおび)に当たるが、「輸出企業の売りはそれほど観測されていない」(同)。

 5日から7日にかけて、米国では雇用関連統計の発表が相次ぐ。市場では、一連の指標のなかでも7日の10年12月米雇用統計が最注目だとする向きが大勢を占めている。欧州系銀行では「米雇用統計に対する市場の見方は強気に傾きつつある。7日の米雇用統計は発表されてみなければなんとも言えないが、市場予想よりも悪かったときのドル反落リスクに警戒している」と話していた。

 一方、4日のNY時間に国際商品先物が値崩れし、豪ドルやカナダドルに強い売り圧力が掛かったことが、市場参加者の投資スタンスに微妙な影響を与えている。

 前出の大手邦銀では「4日の商品先物急落のような動きが米国株式に波及すれば、ドル・円は81円台前半までの下げも考えられる」とする。半面で、前出の欧州系銀行は「7日にかけて上下に値動きが大きくなる展開もありうる」との立場。「特に7日には米雇用統計やバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長のスピーチで米債券買いが一気に膨らむ可能性もある。各投資家は年初に当たってポジションが軽く、勇んでマーケットに臨んでいるだけに警戒が必要」としている。

 午前7時以降、豪ドル・円は82円02銭−65銭、ユーロ・円は108円71銭−109円30銭、ドル・円は81円89銭−82円21銭でそれぞれ推移した。(午後3時20分現在)
 (和田崇彦)

提供:モーニングスター社