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3日の東京外国為替市場見通し=ビッグイベント前に小動きか、各国休場で参加者も減少

2011/02/03 08:38

 予想レンジ:1ドル=81円30銭−81円80銭

 各通貨ペアとも小動きとなりそうだ。欧州でECB(欧州中銀)理事会、米国では新規失業保険申請件数の発表が控えている。さらに、4日には1月米雇用統計が発表される。ビッグイベントを前に積極的な売買になりにくい。中国市場は春節入りできのう2日から休場。きょうはシンガポールなど他のアジア各国も広範囲に休場となる。市場参加者の減少で値動きが小さくなるとみる。

 3日にはECB理事会が開かれる。市場の注目はトリシェECB総裁の会見に向かっている。1月31日に発表された1月ユーロ圏CPI(消費者物価指数)は前年同月比プラス2.4%とECBが物価安定の目安とする「2%以下でそれに近い水準」を上回る状況が続いている。トリシェ総裁は引き続き短期的なインフレ圧力の高まりに強い警戒感を示すとみられる。

 一方、ユーロをめぐっては再び悪材料が出てきている。2日にはドイツ政府当局者がEFSF(欧州金融安定化ファシリティ)によるユーロ圏国債の購入に反対の意向を表明したと報じられた。また、3日のトリシェ総裁会見では「短期的なインフレ圧力」の高まりには警戒感を示す一方で、金融政策を変更するうえでカギになる「長期のインフレ見通し」は変わらないことを強調する可能性もある。3日東京時間のユーロには強弱双方の材料が入り混じり、方向感は出ないだろう。

 ドル・円も売買交錯となりそうだ。1日、ドル全面安のなかでドル・円は1月5日以降のサポートライン81円80銭を下抜け。2日には1月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)全米雇用報告が市場予想を上回ったほか、米2年物金利が急上昇したにもかかわらず、ドル・円は81円80銭が強い上値抵抗線として機能した。

 リスク要因は引き続きエジプト情勢。ムバラク大統領が退陣の意向を表明したあとも騒乱沈静化の兆しはない。事態が一段と混迷の度を深めれば有事のドル買いが強まるリスクに注意したい。(和田崇彦)

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提供:モーニングスター社