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8日の東京外国為替市場=高金利通貨がジリ高

2011/02/08 15:55

 高金利通貨がジリ高。アジア各国の株価指数が底堅い推移をみせるなか、金利先高観のある通貨が対円、対ドルで買い優勢となった。「アジア各国の中銀が自国通貨売りで蓄えたドルを売って高金利通貨を買っている」(欧州系銀行)との見方が出ていた。「短いターム(投資期間)の投資家やモデル系ファンドがけん引している。日本の個人投資家も活発にクロス円を売買しているようだ」(別の欧州系銀行)との声も聞かれた。もっとも、高金利通貨に新規の買い材料が出たわけではなく、各通貨ペアとも値幅は限られた。

 午前7時以降、豪ドル・ドルは1.0117ドル−1.0160ドル、豪ドル・円は83円30銭−83円60銭でそれぞれ推移。一方、ユーロ・ドルは1.3572ドル−1.3636ドル、ユーロ・円は111円73銭−112円15銭でそれぞれ推移した。(いずれの通貨ペアとも午後3時20分現在)

 ドル・円は82円20銭台での推移が続いた。後出の欧州系銀行では「オプションに絡む注文が82円20銭−25銭に集中している。8日の海外時間を通じ、この水準で一進一退の展開になる可能性がある」と話していた。

 ただ、この欧州系銀行のディーラーは、ドル・円が82円台で推移している現状について「違和感がある」と指摘した。米10年債利回りは4日に3.66%まで上昇。10年12月半ば以降のレンジの上限3.56%を突破し、その後も高水準での推移が続いているからだ。「米国の金利水準を考えれば1ドル=84円台や85円台にあってもおかしくない。にもかかわらずドル・円の上昇が止められているのは、相当なドル売りが控えている証拠。輸出企業のみならずドル売りを出しているとみられる。また、海外勢の日本株への投資に伴ってドル・円に下押し圧力が掛かっている」とした。

 ドル・円は午前7時以降、82円21銭−82円37銭で推移した。(午後3時20分現在)
 (和田崇彦)

提供:モーニングスター社