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25日の東京外国為替市場=停滞、ドル・円の値動きは上下10銭

2011/03/25 15:46

 25日の東京外国為替市場では、いずれの通貨ペアも停滞した。手掛かり材料に欠け、方向感が見いだせなかった。福島第一原発3号機の原子炉損壊の可能性などが報じられたほか、午後には、中国に到着した日本人旅行客から基準値を大きく超える放射能が検出されたと伝わったが、「日経平均株価の反応が限定的な以上、外国為替市場でも過敏に反応することはない。その意味でマーケットは落ち着いている」(大手邦銀)とされ、市場の反応は見られなかった。

 ドル・円は81円ちょうどを軸に上下わずか10銭での値動きとなった。年度末の接近で「注文は大量に出ている」(同)。輸出入企業や機関投資家などの売買が交錯した。ただ「値動きは異常なほど小さい」(別の大手邦銀)ものとなった。後出の大手邦銀は「輸出企業のドル売りが来週さらに出てくる可能性があり、31日にかけてドル安に傾くかもしれない。しかし、ドル・円が下落する場面では当局の介入警戒感が浮上しやすく、ドル・円が下がるといってもジリジリと下落するイメージだ」と話していた。ドル・円は午前7時以降、80円94銭−81円04銭で推移した。(午後3時現在)

 ユーロも対円、対ドルでこう着感が強まった。24日のNY時間にはユーロが戻りを試す展開となった。「ユーロ売りを出していた投機筋が株高で買い戻しを迫られた。ソブリン系や機関投資家の旺盛なユーロ買いがみられた」(後出の大手邦銀)。この大手邦銀では「ECB(欧州中銀)の早期利上げ観測とドイツ経済の堅調さからユーロは底堅い展開が続くだろう。目先は1.4ドル−1.428ドルでのもみ合いを想定しているが、10年11月の高値1.4281ドルを上抜ければ1.44ドル台まで上値余地が広がる」とみていた。午前7時以降、ユーロ・円は114円68銭−86銭、ユーロ・ドルは1.4153ドル−1.4183ドルでそれぞれ推移した。(午後3時現在)
 (和田崇彦)

提供:モーニングスター社