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15日の東京外国為替市場見通し=各通貨ペアとも売買交錯か、中国GDPで投資マインド改善も

2011/04/15 08:38

予想レンジ:1ドル=83円45銭−84円35銭
 15日の東京外国為替市場では、各通貨ペアとも売買が交錯するとみている。アジア各国株式の値動きを眺めつつ、ポジション調整に終始するだろう。

 ドル・円は底堅い推移と予想。200日移動平均線(83円45銭近辺)、東日本大震災直後の高値83円30銭という重要なテクニカルポイントをいずれも上回っているため、ドル・円の下値リスクは後退している。しかし、15日の米国で発表される3月米CPI(消費者物価指数)を前にドル買いには動きにくい。14日に発表された米週間新規失業保険申請件数の悪い結果もドル買いを手控えさせる要因となる。

 中国では、3月の重要経済指標のほか1−3月期の実質GDP(国内総生産)が発表される。このうち、3月のCPIの市場予想は前年同月比プラス5.2%で、10年11月以来の5%乗せとなるとみられている。結果を受けて、中国人民銀行が今晩にも預金準備率引き上げに動く可能性があり、外国為替市場でも指標発表後に円買いに傾く展開もありうる。

 しかし、預金準備率の引き上げが大幅なものとなったり、預金準備率引き上げと同時に利上げが打ち出される可能性は低い。各リスク資産を一斉に手じまう動きは顕在化しないとみている。むしろ、中国当局がさまざまな金融引き締め策を講じるなかでも、中国景気が堅調を維持していることが確認されれば、投資家のリスク許容度の改善が促されるだろう。1−3月期GDPの市場予想は前年同期比プラス9.4%(前回は同プラス9.8%)。

 ここに来て欧州周縁国の財政問題がユーロの下げ要因として意識されている。ただ、14日のNY時間には米国株式や米長期金利の戻り歩調を受けてユーロはロンドン時間の下落分を取り戻した。日本時間夕方以降は欧州各国の債券市場が開くためにユーロが動意づく可能性があるものの、東京時間には模様眺めとなり、ユーロも動意薄となるだろう。(和田崇彦)

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提供:モーニングスター社