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<特集>インデックス投資の達人に緊急アンケート(4)―積み立て投資に最適なファンドとは? ・後編

2011/05/02 18:50

<ETFの「意外」なウイークポイント>

 もっとも、資産形成層が長期投資でETFに投資するにはいくつかの課題もある。竹川氏が注意するのはETFの流動性。「ETFも残高と出来高があまりに小さいと上場廃止となるケースもある。そういう意味では国内ETFはTOPIXや日経225連動型を除き、まだ出来高・流動性の小さい銘柄が多い」(竹川氏)。また、「国内上場ETFは、国内モノ(国内の株価指数などに連動するETF)以外は、リアルタイムで取引価格と基準価額のカイ離がわからない。ETFは信託報酬がインデックスファンドに比べて低いが、上方にカイ離しているときに割高な価格で購入してしまうリスクもある」(同)という。また、ETFは配当金が再投資されずに払い出されてしまう点も注意する必要があるとした。

 国内証券会社で購入できる海外上場のETF(いわゆる海外ETF)については、「ネット証券で特定口座に入れられないことが課題」(竹川氏)、「売買委託手数料が割高で、小額で買い付けるには向いていない」(renny氏)との意見があった。

 ETFは取引所に上場している点が特徴であり、値動きを確認しながら売買できるのが魅力の1つ。ただ、逆に「指し値をどう入れるかなどいろいろと買い方を工夫できるため、欲をかいてしまうと買いそびれることもある」(同)との回答もあった。

<「バラエティに富んだインデックスファンドの登場期待」>

 今回のアンケートでは、過去1−2年で設定・上場されたインデックスファンドやETF、または最近の運用会社の活動で注目されるものについても聞いた。星野氏が、「三菱UFJ投信がブロガーとコミュニケーションを取りながら商品開発をしている点」を挙げるなど、商品自体だけでなく運用会社の取り組みを評価する声もある。インデックスファンドシリーズを新たに立ち上げた運用会社への関心も高い。同氏は、10年11月にインデックスファンドシリーズ「Funds−i」をスタートした野村アセットマネジメントの取り組みが注目されるとした。

 また、renny氏は、「代表的な株価指数の品ぞろえはよくなったが、よりバラエティに富んだインデックスファンドの登場を期待する」と指摘した。同氏は三井住友アセットマネジメントが10年12月に設定した「JASDAQ−TOP20指数ファンド」を評価。今後は、「国内、海外のベンチャー企業、新興企業を対象とした株価指数のインデックスファンドの登場が望まれる」という。

提供:モーニングスター社