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<特集>E3開幕迫る(2)=ソニーのNPG、ネットワークサービス強化というけれど・・・

2011/06/03 18:41

 もっとも、懸念があるのはソニー <6758> も同じ。前項のとおり、ソニーの次世代携帯型ゲーム機「NGP」は、3G回線に対応するなどネットワークサービスをより充実させたもの。ソニーが過去最大規模の個人情報流出問題を起こしたのは記憶に新しい。「プレイステーション3」(PS3)や、「PSP」で提供されているネットワークサービスは再開されたが、この時期に「E3」において、ネットワークサービスを前面に押し出した「NGP」のプレゼンは、「信頼度が低下してしまっており、非常にタイミングが悪い」(前項の大手証券のゲームアナリスト)という。

 また、新興勢力が、任天堂 <7974> や、ソニー、米マイクロソフトの存在をおびやかしているのも事実。「ファミコン」時代から続く家庭用ゲーム市場は縮小傾向にあり、株式市場へのインパクトも比例して小さくなっている。それは最大市場の北米においても同様で、北米における昨年のゲーム市場規模は、PCゲームや、ビデオゲームの売上が減少した一方で、モバイルゲームなどは拡大した。

 シティグループ証券は、「E3」の注目点について、Wii後継機のほか、Xbox360の需要喚起につながるKinect(キネクト)向け「スターウォーズ」の評価や、Kinect同梱版Xbox360の値下げの可能性、NGPの詳細発表などを挙げているが、さらに同時期に開催される米アップルのイベントにおけるiOS5の新機能の発表も、注目としている。

 携帯電話向けゲーム市場の主役は、国内でいうならディー・エヌ・エー(DeNA) <2432> や、グリー <3632> 。「mobage」(モバゲー)、「Gree」(グリー)といったプラットフォームでライトユーザーを取り込み、老舗を囲い込んでいる。また、任天堂や、ソニーを支えてきたゲームソフト会社も携帯電話向けのゲーム配信に力を入れている。国内ではいまひとつのXbox360は、北米を中心に好調で、Kinectは1000万台を突破し、家庭用電化製品端末販売の世界最速記録としてギネス記録に登録された。一方、米アップルの「iPhone」が、「最速で売れた携帯ゲーム機」としてギネス記録に登録された、というのは興味深い。

提供:モーニングスター社