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市場の声:上昇局面近い日本株、年末1万2000円を想定=三菱UFJモルガン・芳賀沼氏

2011/06/24 11:23

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 チーフ・ストラテジストの芳賀沼千里氏――日本株の上昇局面は近そうだ。タイミングとしては、6月下旬から7月上旬。4−6月期を慎重にみていた主力企業が、通期見通しを開示するなど不透明感が和らいでいるうえ、年後半にかけては、稼働率の改善が見込まれるためだ。特に製造業を中心にアジアなど新興国で利益を伸ばし、グローバル戦略の一環として生産拠点の海外シフトを加速させるなど、一時的ではなく持続的に需要を取り込み始めた点は評価できる。

 今後、景気回復期待から欧米金利に先高期待が出れば、為替市場では円安が進みやすい。ドル安に伴う日本企業の業績下方修正の懸念が払しょくされる場合、日本株は大きく上昇するだろう。

 買いの主体は外国人投資家。欧米にとどまらず、最近は中国や産油国などすそ野が広がっている。グローバルな視点で割安と判断した海外投資マネーの流入は、日本経済、日本株市場を活性化させるだろう。投資信託を通じた個人資金も流入し始めている点も強気の判断材料。インフレ圧力が限定的で、金融緩和の長期化が見込まれる日本株の魅力は日々増している。

 日経平均株価は年末に1万2000円を想定している。日本株が良好な相対リターンを維持すれば、海外の最終投資家は日本株への配分を引き上げる可能性が高い。米国や中国の景気減速、夏場の電力不足に伴う企業活動の停滞など懸念材料が残るとしても、中期的に日本株には強気姿勢が望ましい。

提供:モーニングスター社