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新興市場トップピック=デジタルガレージが急落

2011/07/04 08:26

 1日の新興市場は方向感を欠いて高安まちまち。マザーズ指数は続落し、日経ジャスダック平均は3日続伸。主力ネット株ではミクシィ <2121> が買われた一方でスタートトゥデイ <3092> とサイバーエージェント <4751> が軟調。テーマ株にも物色が向いていない。一方で直近IPO(新規上場)銘柄物色は継続。上場3日目のSEMITEC <6626> は連続ストップ高で株価2000円台乗せ。初値は公開価格を下回る1210円だった。23日上場のディジタルメディアプロフェッショナル <3652> は朝高後に値を消したが、直近IPO銘柄が物色の中心となってきている。ファイナンスを発表したデジタルガレージ <4819> の急落など、新興市場全般を見渡せばまだネガティブな材料のほうが多いものの、数日前に比べれば地合いの改善を実感できる相場となってきている。(小泉健太)

<以下、4日付株式新聞より抜粋>

 ネットベンチャー支援を手掛けるデジタルガレージ <4819> が急落。6月30日、大規模なファイナンスを発表した。2万8000株の公募増資と4000株の第三者割当増資を行う予定。発行済み株式総数が17.1%増える見通しで、1株利益の希薄化懸念が台頭した。

 ファイナンスにより96億1304万円を調達し、うち53億円を国内外のインターネット関連企業やエンジェルファンドへの出資に充てる予定。Dガレージはこれまでネットベンチャー投資でカカクコム <2371> を発掘。近年では「ツイッター」運営元とパートナーシップを構築して日本版の運営支援を行うなど存在感を示してきた。直近では米国市場にIPO(新規上場)したビジネス系SNS(ソーシャル・ネートワーキング・サービス)大手リンクトイン社と早期から提携していた点が注目された。今後は資金力を生かし「すでに見いだした企業を含めて積極的に育てる」(IR担当)ことで新たな有望投資先を増やす方針。このほか「ツイッター」関連の動きでは公式ナビゲーションサイト「ツイナビ」で課金モデルの開発を加速するなど収益拡大に直結した投資も進めていく。

 今回は希薄化が嫌気されたが、中期的にみれば大きな材料が浮上する可能性が高まったといえそうだ。この日の株価は朝安後、下げ渋った。

提供:モーニングスター社