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<新興国EYE>ベトナム政府がチタン採掘の中止を命令

2011/08/26 18:58

 ベトナム政府はビントゥアン省におけるチタン採掘を中止するよう命じた。ベトナムのホアン・チュン・ハイ副首相が天然資源環境省に指示を出した。同地域では過剰な採掘が続いており、周辺地区の環境を保全することが目的としている。国営ベトナム通信が26日報じた。

 ビントゥアンは南アジア最大のチタン埋蔵地域で、採掘が活発化。5億5800万トンのチタンが眠るとされており、埋蔵しているチタンの価値は約1380億ドル(10兆6260億円)にのぼるという。米地質調査所(USGS)によれば、2010年のベトナムのチタン生産量は世界第6位となっている。

 チタンの採掘には政府の許可が必要だが、多くの地元住民が不法に採掘を行っており、闇取引では1キロあたり30万−40万ベトナムドン(約1080円−1440円)と破格の値段で取引が行われているとされる。さらに、こうした乱掘による環境への被害が深刻化。チタンの採掘には大量の水を使うことから、水質の汚染が進み地元住民や労働者の健康へのリスクが高まっている。

提供:モーニングスター社