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<話題>ミラーレスカメラが急成長、カギはキヤノンの動向

2011/09/30 12:22

 ミラーレスカメラの動向が注目されている。デジタル一眼レフカメラから鏡など光学部品を省くことで本体・レンズを小型軽量化した製品で、コンパクトカメラからのステップアップを狙う女性層を有力なけん引役に販売を伸ばしている。重くて操作が難しい印象のある一眼レフよりは手軽で、画質はコンパクトより上という長所が評価されている。

 ニコン <7731> は前月21日、「Nikon1(ワン)」を発表して同市場に参入した。小型タイプの「J1」は重さが約277グラムで既存一眼レフの約半分。価格はズームレンズ1本セットで1台7万円前後。同社の岡本恭幸常務は発表会の席上、「ミラーレスでシェアトップを目指す」と明言した。

 ミラーレスは08年にパナソニック <6752> が発表したのが初め。「GF」「G」の両シリーズを展開している。「前者はコンパクトから一眼レフへの移行機、後者は子供の成長をコンパクトよりも良い画質で記録したいママ層向けとの位置づけ」(広報担当)だ。

 家電量販店の売れ行きを調べるBCN(東京)によれば、8月の販売台数は前年同月比51%増。震災影響で家電販売が急減した3月も、ミラーレスは同68%増と好調だった。国内のレンズ交換式デジカメの販売に占めるミラーレスの比率は8月時点で約40%まで上昇したとみられている。メーカーにとっては、1台平均1万円台のコンパクトに比べて、同7万−8万円するミラーレスは収益性も良い。今後の成長次第ではドル箱商品になる。

 今一番の注目はデジカメ世界最大手、キヤノン <7751> の動向だ。ニコン、パナソニックのほか、ソニー <6758> 、オリンパス <7733> 、HOYA <7741> が国内80万台(11年見通し)の市場にひしめく厳しい状況ではあるが、最大手の参入は競争激化とともに市場の活性化を促すことが必定だ。キヤノンでは「研究・検討はしている。カメラの小型軽量化ニーズに対する一つの選択肢とは位置づけている」(広報担当)と話すにとどめている。(由谷 順)

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提供:モーニングスター社