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<EMeye>トルコ東部地震受け株式市場は下落、中銀は為替対策発表へ

2011/10/25 10:17

 トルコ東部ワン地震を受けた24日のイスタンブール証券取引所ISE100指数は欧米市場が上昇する流れに逆行して下落。終値は532.97ポイント安の5万6259.37ポイントと、約1%の下落となった。首相府の発表によると地震による死者数は約280人、1300人がけがをした。継続的な余震により救助活動が難航しているという。

 一方、トルコ中央銀行は24日、トルコリラの下落を阻止する措置を26日に発表することを明らかにした。この対策は物価安定、金利政策、外貨準備政策、支払準備率、金融安定に関するもので、中銀は声明で「トルコリラの価値を大幅に向上させる」とコメントしている。為替市場はこの発表を受けて上昇。対ドルでは前日の1リラ=1.83ドル台から一時1.8ドル割れの水準へ、対円でも41円50銭台から42円中盤まで一気に上昇した。リラは経常収支の慢性的な赤字などトルコの抱える構造的な問題を敬遠して歴史的な安値水準に沈む。中銀はこれまで、5年ぶりとなる為替市場への直接介入など、大胆な対策を打ってきたが、世界経済や欧州債務問題を背景とした新興国通貨への売り圧力にも押され、現時点で効果的な施策には至っていない。今回のリラ安抑止策についても懐疑的な見方は強いようだ。

 このリラ安抑止策への期待が株式市場の下落幅を限定的にとどめている。先日、オーバーナイト貸出金利の引き上げを発表して追加利下げの可能性が後退したとして大幅安となったことも、下げ余地を縮小させた背景のひとつとみられる。

提供:モーニングスター社