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新興市場トップピック=田中化研が業績計画を下方修正

2011/10/27 08:11

 26日の新興市場は反落商状。マザーズ指数は3日ぶりに反落した。欧米株安を背景とした軟地合いに新興市場も巻き込まれており、主力株は高安まちまち。テーマ株でもそーせいグループ <4565> の新薬承認申請遅延を受けてアンジェス MG <4563> やジーエヌアイグループ <2160> など他のバイオ株も軟化。IPO(新規上場)のポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> は初値こそ公開価格を21%上回って決定したものの、セカンダリー(流通市場)ではジリ安となって初値比12.1%安の2400円まで下落。このところのIPOは初値が奮わずともセカンダリーで人気化する傾向があっただけに、この案件に関してはそのセカンダリーでの人気化を先回りした資金が初値を買いに行き、セカンダリーでその反動が出た格好だ。
 決算発表シーズン序盤ながら田中化学研究所 <4080> 、ベクター <2656> など業績悪化で売られる銘柄が目立っていることも相場の雰囲気を悪くしている。(小泉健太)

<以下、27日付株式新聞より抜粋>

 田中化学研究所 <4080> が大幅続落。25日に今3月期の業績予想について下方修正を発表し嫌気された。

 単体売上高を従来の180億円から110億円(前期比32.6%減)に、営業損益を1億6000万円の黒字から11億円の赤字(前期実績1億9500万円の黒字)に引き下げた。赤字転落予想となったことで、より売り圧力が強まったもよう。

 同社はリチウムイオン電池向け正極材料が主力で、ノートパソコンを中心に供給している。しかし、現在はスマートフォン(多機能携帯電話)、タブレット型情報端末などの新しいデバイスが伸びて、ノートパソコン市場が停滞傾向を示したことで、収益が落ち込んだ。これを受け、期末一括配当を従来予想の4円から、無配とする予定。

 一方、同社は今月12日に安価・高性能なリチウムイオン2次電池に関する正極材料を開発したと発表し、市場の注目を集めた。同材料が将来的に業績回復要因になる可能性はあるが、当面は厳しい事業環境が続く観測。目先の株価は下値模索が予想されよう。

提供:モーニングスター社