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FXの高レバレッジ規制報道、業界への影響は見方割れる

2009/04/24 12:42

 金融庁がFX(外国為替証拠金取引)で少ない資金で高額の取引ができる「証拠金倍率」(レバレッジ)に対する規制を検討、上限を20−30倍程度にすると24日付の日本経済新聞が報じた。東京金融取引所が運営する為替証拠金取引「くりっく365」がレバレッジを拡大するなど、業界では高レバレッジ化の動きが広がっていただけに、今後、業界に波紋を広げそうだ。

 現時点では規制強化報道を受けた業界の見方は割れている。いちよし経済研究所 企業調査部の三並正則氏は「レバレッジの規制は短期的に業界にとってネガティブに働くかもしれないが、長期的にはポジティブ。市場の健全化や淘汰(とうた)がいっそう進み、優良業者による寡占化が進む可能性がある」と指摘する。

 レバレッジの上限を現在100倍に設定している業者からは「業界内では30倍程度への上限の引き下げがある程度予想されていた。同水準の取引が多いことからレバレッジ規制の影響はあまりない。ただ、高レバレッジを売りにする業者にはマイナスの影響の方が多いのではないか」との声が聞かれた。

 一方、大手FX業者はレバレッジ規制報道に対し不快感をあらわにしている。「報道が事実なら」と前置きした上で、「一番の弊害は顧客の利便性が損なわれること。高レバレッジでの取引をしている顧客ほどリスク管理がしっかりしており、投機的だとは思わない。顧客離れが進み、業界にはマイナスになる」とした。また、「報道に伴う業界の反応をみている可能性もある。市場の反発が強まれば、レバレッジは報道されている水準よりもう少し上の50倍程度に落ち着く可能性もある」(市場筋)との見方もあった。
 なお「くりっく365」は「今後の推移を見守るだけ。コメントは控えたい」としている。

[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS−EXPRESS ]
提供:モーニングスター社