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<EMeye>ルーマニア政府、新保険法制定めぐる反政府デモ鎮静化に動き出す

2012/01/19 16:27

 ルーマニアで新健康保険法の制定をめぐり、バセスク大統領とボック首相の早期辞任を求める反政府デモが前週から続いたことを受けて、政府は事態の収拾を図るため、同法の制定に反対して解任された保健省の前事務次官を急きょ復職させた。オンラインメディアのルーマニアン・タイムズ(電子版)が17日に伝えた。

 復職したのはラーイド・アラファト前保健省次官で、同次官は新法が民間企業による救急医療事業への参画を認めることなどから同法の制定に反対したため、1週間前に解任されていた。しかし、同次官の解任をきっかけに反政府デモが起きたため、政府は前週末に同法の制定を断念し、同氏の解任の理由がなくなったとして17日付で復職を決めている。

 週初の16日には首都ブカレストを中心に全国40カ所以上で1万500人の市民がデモ行進に参加。113人が身柄を拘束される事態となっている。

 一方、オランダの金融サービス大手INGは、ルーマニアはIMF(国際通貨基金)による金融支援に依存しているため、市民デモが長期化すればIMFとの合意の先行き見通しが不透明となり、自国通貨ルーマニア・レウの価値が急低下する可能性があると警告している。

提供:モーニングスター社