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<EMeye>北朝鮮、25日に再びミサイル発射の可能性も

2012/04/20 13:39

 複数の北朝鮮ウオッチャー、朝鮮総連関係者などによると、北朝鮮は25日にも再びミサイルを打ち上げる可能性があると見られている。

 ある北朝鮮ウオッチャーは13日の打ち上げ失敗について、「あまりにも情けない結果だったので、北朝鮮国内では本当に打ち上げがあったのかを疑問視する声まである。中には、打ち上げられたミサイルを故金正日総書記が大ファンだった“プリンセス天功がイリュージョンで消し去った”という馬鹿げた冗談まで聞かれる」と話す。金正恩第一書記の神格化のため再度ミサイルを打ち上げる可能性として「25日は軍創建80周年にあたり、25日に再びミサイルを打ち上げる可能性が出てきた」と指摘する。

 13日のミサイル発射では、北朝鮮の弾道ミサイル技術を使った発射を禁止するという国連安保理決議に違反したとして、16日に国連安保理は議長声明を可決し、北朝鮮を厳しく非難した。

 この議長声明に対しては、それまで北朝鮮に友好的な姿勢だった中国も賛成、中国共産党の機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」は17日付の評論で、「中共は従来から北朝鮮を友人と見なしている。北朝鮮も同様に中共を友とするべき。もし北朝鮮が中国の好意的な姿勢を無視するようであれば、必ずそのための犠牲を払うだろう」と金正恩政権を強く非難している。

 北朝鮮外務省は17日に声明を発表し、「米国は衛星を打ち上げる計画が発表されるや、食糧提供を中止し、国連安保理の議長の地位を悪用し、衛星打ち上げの権利を侵害するという敵対行為を主導した」として「われわれは朝米合意に拘束されず、必要な対応措置を自由に取れるようになった」と宣言。さらに、「国連安全保障理事会の不当千万な措置を断固として全面排撃する」と批判し「各種の実用衛星を今後も打ち上げる」と表明している。

 19日には北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会が報道官談話を発表、宇宙開発機関を最先端に拡大強化し実用衛星の打ち上げを続けるなどの「総合的な国家宇宙開発計画」を明らかにし、13日の打ち上げ失敗については、「科学者と技術者が原因の具体的かつ科学的な解明を終えた」とした。この計画については、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙・朝鮮新報が「北朝鮮は2012年から5カ年の宇宙開発計画に取り組んでおり、衛星『光明星3号』打ち上げがその第1段階」とする記事を掲載している。

 なお、英紙デイリー・グラフは、北朝鮮がミサイルに投資した総額8.5億ドルはトウモロコシ250万トンを購入できる額で、1900万人の1年間の食糧分になるとし、食糧難の北朝鮮におけるミサイル打ち上げを非難している。

提供:モーニングスター社