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CPIの見方:悪循環に陥りつつある=日本総研・藤井氏

2009/06/26 11:29

 日本総合研究所 調査部長チーフエコノミスト・藤井英彦氏――5月の全国消費者物価指数(CPI)は前年から大きく落ち込んだが、昨年の同時期は原油価格の急騰からガソリン、灯油価格も上昇しており、この下落はある意味当然。問題なのは前月比でも大きく落ちているように(前月比0.4%の下落)、下落が加速していることだ。
 所得が伸びないため消費者の低価格志向は強まっており、この先も物価押し下げ圧力は強まるだろう。一方で、原油価格など原材料は再度上昇してきた。しかし消費者の低価格志向による競争で価格転嫁は難しく、結果として末端物価はデフレ、仕入れ価格はインフレという最悪の循環に陥りつつある。この循環を断ち切るのは容易ではない。
 景気に対する楽観論が出ているが、こういった悪循環に改善の兆しはなく、4−6月で景気底入れとの判断は早計。日銀はデフレに配慮した政策運営がより必要になっている。

[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS−EXPRESS ]
提供:モーニングスター社