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<話題>技術開発が進む色素増感太陽電池に関心が高まる可能性も

2012/09/19 09:53

 日本写真印刷 <7915> は、カラフル性やシースルー性といった意匠性に優れた「EneLEAF」(島根県産業技術センターと共同開発した色素増感太陽電池)を用いた、広告媒体やオフグリッド型照明といった高付加価値製品への応用を想定した実証試験を開始すると発表した。

 色素増感太陽電池は、色素で吸収した光のエネルギーを電気化学的性質を利用して電子に変換し、これを電力として利用するもの。8月には独立行政法人物質・材料研究機構が、同電池のエネルギー変換効率を従来の11.1%から11.4%まで向上することに成功。シリコン太陽電池が最高で20%近い値にあり、差は大きいものの、シリコン太陽電池を製造する高温、高真空という工程が必要ないことから、同電池に対する関心が再び高まる可能性もありそう。

 日写印は実証実験で、王将フードサービス <9936> の店舗にオフグリッド型照明「AKARIE」を設置した。日中に同照明に組み込まれた「EneLEAF」が発電し、蓄電した電力で夜間に内蔵のLED(発光ダイオード)が点灯する仕組み。発電、蓄電、発光という3つの機能が組み込まれているため、設置する際にも電気工事が不要となる。京都市とは、同市岡崎地区の景観に配慮したオフグリッド型照明を展開する。色素など新たな材料や設計技術を盛り込み、太陽電池の多色化や意匠性の拡張、耐久性向上に関する検証を行う。島根県産業技術センターとは、「EneLEAF」実証実験のデータ解析などの技術支援のほか、色素の多色化や一般家庭など屋内での利用方法を検証していく見込み。(高橋克己)

<主な関連銘柄>
 フジクラ <5803> 、NEC <6701> 、ジオマテック <6907> 、ソニー <6758> 、パナソニック <6752> 、シャープ <6753> 、太陽誘電 <6976> 、アイシン精機 <7259> 、大日本印刷 <7912> 、藤森工業 <7917> など

提供:モーニングスター社