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新興国ニュース=米太陽エネルギー市場の覇権を握る中国ソーラーメーカー、オバマ大統領の目論見外れる?

2009/08/25 16:38

 オバマ米大統領は、米国を「世界における再生エネルギーの主要輸出国」にしたいと望んでいるが、大統領就任から7カ月が経過するいま、グリーン・エネルギーの世界で覇権を握るためにアクセルを踏んだのは中国だった。中国は特に米国における太陽エネルギーの分野で、精力を注ぎ込み始めている。インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙(IHT紙、電子版)が25日に伝えた。

 中国企業は、2008年にソーラーパネルの価格が半値水準まで押し下げられた際、すでに主要な役割を果たしていたという。中国最大のソーラーパネルメーカー、サンテック・パワーの創業者兼社長であるシー・チェンロン氏はインタビューの中で、米国でのマーケットシェアを獲得するために、原料・組み立て・出荷にかかるコストより低い価格でソーラーパネルを販売していく方針を述べたとされる。

 気前のいい自国政府の支援に支えられ、中国企業は米貿易保護法の壁を迂回するため、米国内に製品の組み立て工場を建設する準備を進めているという。日本の自動車メーカーが数十年前にしたように、中国のソーラーパネル・メーカーは米国法人の幹部を業界内の取引団体に加入するよう促し、嫌中感情を抑え込もうしているようだ。

 IHT紙によると、オバマ政権は米国企業の支援を決定。米エネルギー省と財務省は今月、クリーンエネルギー関連企業に対し23億ドルの税還付を認めると発表した。しかし、太陽エネルギー業界では、多くの欧米企業が、ローンや電力、労働力を安く利用できる中国企業との競争に関して自分たちが脆弱なのではないかと危惧しているとされる。

提供:モーニングスター社