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グローバル情報=英政府、違法ダウンロードに接続遮断の強攻策を検討

2009/08/26 13:18

 英政府は、著作権で保護された映画や音楽などをネット上で違法にコピーする悪質な海賊版作成行為に対して、ネットへのアクセスを切断する手段に訴えることを検討している。AFP通信が26日に伝えた。

 英ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)のスポークスマンによると、英政府は悪質な著作権の侵害行為に対して、ユーザーのアカウント停止などを最後の手段として「技術的な対処リスト」に盛り込むことを想定している。これ以前の案では、英政府は違法ユーザーのブロードバンドへのアクセス・スピードを制限する方法を検討していたとされ、新提案は一段と強硬色が強まった形だ。
 インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)は違法アクセスを繰り返すユーザーに対し、アクセスを遮断すると同時に、なんらかの対抗手段をとることを強制されるという。

 ステファン・ティムズBIS相は、「(通信分野の)テクノロジーと消費行動はめまぐるしく進歩しており、規制当局者はファイルの違法ダウンロード行為に対して、迅速かつ柔軟に対処することが重要だ」とコメント、違法ダウンロードへの新たな対処案はそれを可能にするものとの見方を示したと伝えられる。

 英レコード業界団体のBPIは、同案をネット上に出回る海賊版との闘いの一助になると歓迎している。一方、デジタル上の規制などに対する人権活動団体であるORGのジム・キロック代表は、同案が表現の自由という基本的人権を侵すとの見解を示し、「間違った方向に向かっている」とコメント。同氏によると、「オンラインでの楽曲販売の売上は伸びており、ファイルの違法ダウンロードは減少傾向にある」といい、「違法ダウンロード問題を市場に解決させることをせず、政府は荒っぽい介入をすることで頭がいっぱいだ」と批判している。

 同様の法案は、先行してフランスで提出されていたが、仏憲法制定評議会は同法案の主要条項を無効とし、仏政府に新法案の提出を求めたとされる。新法案は来月にも仏議会で投票される見通し。

提供:モーニングスター社