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来週の東京外国為替市場見通し=トランプ米大統領、非常事態宣言の可能性に注意

2019/01/11 16:50

 予想レンジ:1ドル=105円00銭−110円00銭

 7−10日のドル・円はもみ合い商状となった。週初7日は、米12月ISM(供給管理協会)非製造業景況指数が市場予想を下回り一時ドル・円を下押ししたが、その後は米国株高が支援した。8日から9日にかけては日米株高を背景に、1ドル=108円台後半から109円近辺でのもみ合いが続いたが、9日米国時間に公表された18年12月開催分FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録のハト派的な内容を受け、ドル・円は軟化。トランプ米大統領と野党・民主党との新予算案を巡る協議が物別れとなり米政府機関の一部閉鎖解除が遠退いたことも嫌気され、ドル・円は10日にかけて107円台後半まで下押しした。その後はパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のハト派的な講演を受け、ドル・円は米株高を伴い108円を回復した。

 ドル・円は波乱含みの相場を想定する必要がありそうだ。メキシコ国境沿いの壁建設費をめぐり米政府機関の一時閉鎖が長期化。トランプ大統領は10日、非常事態を宣言することによって、議会承認を経ずに大統領権限で壁建設を指示する可能性を示唆した。同大統領は22−25日開催の世界経済フォーラム(ダボス会議)の出席と取り止めるとツイートするなど、事態の早期決着に動き出す可能性もある。

 米経済イベントは、12月PPI(生産者物価指数)、1月NY連銀製造業景気指数、12月小売売上高、12月住宅着工件数など経済指標の発表がある他、FRB関連行事ではベージュブック(米地区連銀経済報告)の公表、クォールズ副議長、ウィリアムズNY連銀総裁ら複数の高官の講演が相次ぎ予定されている。

 ドル・円の予想レンジは、引き続きフシ目の1ドル=105円から110円とするが、トランプ大統領が非常事態を宣言し、壁建設へと動けばリスクオフムードが高まり、3日の「アップル・ショック」時につけた1ドル=104.79円をあえなく下抜ける可能性があるので注意したい。

提供:モーニングスター社

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