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来週の東京外国為替市場見通し=トランプ米大統領と米議会の攻防、米経済指標やFOMC議事要旨も注目

2019/02/15 16:35

 予想レンジ:1ドル=108円80銭−111円60銭

 11−15日の週のドル・円は上昇した。週明け11日は東京市場が休場の中、米中貿易協議の進展期待から各国の株価が上昇し、リスクオンのドル買い・円売りが優勢となった。12日、連休明けの日本株高を受けてドル・円は底固く推移。13日、米与野党が大筋合意した予算案に対してトランプ米大統領が署名に前向きな姿勢を示したことで、米政府機関の再閉鎖が回避されるとの期待から、ドル・円は一時1ドル=111円台を回復した。14日、心理的フシ目を回復したことで利益確定目的のドル売りも出やすく、米12月小売売上高の大幅な減少が嫌気されてドル売りが先行。ドル・円は110円台半ばまで押し返された。また、トランプ大統領が予算案に署名するとした一方で国家非常事態を宣言することで壁建設予算を確保する意向を示したため、15日の東京時間は上値の重い展開となった。

 18−22日は、引き続きメキシコ国境の壁建設をめぐるトランプ大統領と議会の攻防に注目が集まりそう。トランプ大統領が米予算案に署名すれば秋まで政府機関閉鎖の懸念はなくなるが、非常事態宣言を発令すると一定の大統領権限により予算を組み替えるなどして建設費用を確保することが可能という。野党側は猛反発しており、米国の政治不安がドル・円の重しになる恐れがある。

 また、米1月小売売上高が大幅な減少となったが、週内は米政府機関閉鎖の影響が懸念される1月の米経済指標の発表が多いため注意したい。20日に公表される1月29−30日開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨は利上げの打ち止めが示唆された会合でもある。週末には今年のFOMC(米連邦公開市場委員会)の投票権を持つFRB(米連邦準備制度理事会)高官の発言機会も多い。議事要旨や高官の発言などで改めて利上げ打ち止めが意識されると、ドル売りが加速する可能性もある。

 ドル・円の上値メドは25週移動平均線の111円60銭近辺。ここを上抜ければ112円台もみえてくる。下値メドは週足一目均衡表の「雲」の下限にあたる109円10銭近辺が意識されるが、米政局不安が高まったり、利上げ打ち止め観測が再び広がったりすれば、109円を割り込む場面もありそうだ。

提供:モーニングスター社

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