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来週の東京外国為替市場見通し=ユーロは下値模索か、イタリアとスペインの国債入札を注視

2012/01/06 18:17

予想レンジ:1ドル=76円50銭−78円20銭

 来週(9−13日)の外国為替市場で、ユーロは下値模索か。スペインが12日に、イタリアが12日と13日に国債入札を行う。足元では、これらの国の10年債利回りに再び上昇圧力がかかっているだけに、来週の入札が不調となって利回りが一段と上昇し、ユーロがさらに売り込まれる展開を警戒している。

 12日にはECB(欧州中央銀行)理事会が開かれる。市場予想では、政策金利は1.00%で据え置かれる見込み。ただ、「ドラギECB総裁が記者会見で追加利下げの方向性を示せば、ユーロにとってネガティブ」(UBS銀行 外国為替ストラテジスト・植野大作氏)とされる。また、イタリアやスペインの国債が急ピッチで売られれば、ECBによる国債の大規模買い入れへの期待がいっそう高まるとみられるが、ドラギ総裁が改めて国債の積極購入に否定的な見解を示せばユーロ売り要因になるとみる。

 9日にはドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領が会談するほか、11日にはメルケル首相とイタリアのモンティ首相の会談が行われる予定。ただ、30日に開催されるEU(欧州連合)首脳会議までは欧州債務危機への対応策をめぐる協議が大きく進展することは期待しにくく、ユーロの上値は限定的となるだろう。

 来週のドル・円の値動きを占ううえでは、きょう6日発表の11年12月米雇用統計が重要。5日発表の12月米ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計が市場予想より大幅に上ブレしたため、「6日発表の雇用統計がよほど強い数字にならない限り、ドル・円が大きく押し上げられることはないだろう」(UBS銀行の植野氏)との声が聞かれた。

 むしろ米雇用改善への期待が高まっているため、6日の雇用統計が市場予想より弱い結果となれば失望感からドルが売られ、来週もドル・円は上値が重いと予想する。

 8日日曜は、11年12月に死亡した北朝鮮・金正日総書記の後継者、金正恩氏の誕生日となる。8日や日本が成人の日で休日となる9日に突発的な事態が起これば「有事のドル買い」が進む可能性があるが、投資家のリスク回避姿勢が強まる場面では円も買われやすく、ドル・円は方向感が出ないとみている。

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。なお、この記事は日本時間6日午後5時時点の情報をもとに作成しました。

提供:モーニングスター社

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