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為替相場の見方:鳩山首相辞任も、政治は為替市場には中立要因=セントポーリア・馬渕氏

2010/06/02 12:40

 オフィス セントポーリア 代表・馬渕治好氏――鳩山首相が辞任の意向を表明したことを受け、為替市場は円売りで反応している。ただ、本来、政治は為替市場にとって中立要因であるとみている。今回、円売りが進んだ背景には、ここまでのリスク回避局面で蓄積していた円買いポジションの巻き戻しが起こったことがあるのだろう。政局の混迷を嫌気した「日本売り」ならば、円はもっと叩き売られてもおかしくはない。政府・与党における鳩山・小沢体制が続いて次の参院選で民主党が大敗し、「ねじれ国会」に陥る事態を回避する方向に向かったことは、ある程度ポジティブという見方ができなくもない。参院選まで日数はさほどないが、新首相には、ばん回のチャンスも残されてはいる。

 今回の為替市場の反応は、「現段階ではよくわからないので、ひとまずポジションを巻き戻しておこう」というものだったのではないか。ドルはここまでのリスク回避の局面で円の次に買われていたが、やはりポジションの巻き戻しとみられるドル売りが若干出ている。為替市場の反応は「反射神経的な動き」と言え、今後の相場に与える影響は限定的とみている。


 馬渕治好(まぶちはるよし)氏――1981年、(旧)日興証券入社。04年8月−08年12月まで日興コーディアル証券国際市場分析部長を務める。09年1月にオフィス セントポーリアを設立。同代表として経済・市場分析業務を行っている。

提供:モーニングスター社

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