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為替相場の見方:人民元の柔軟化発表で豪ドル上昇などリスク取る動きも=外為どっとコム総研・植野氏

2010/06/21 08:41

 外為どっとコム総合研究所 社長兼主席研究員・植野大作氏――19日に中国人民銀行が人民元の為替レートの柔軟性を高めると発表したことを受けて、21日の日本時間早朝はややドル売り・円買いが進んだ。これは05年7月21日に人民元の切り上げが実施された際に大幅に円高が進んだことが市場関係者の脳裏に焼き付いていたからだろう。
 しかし、当時と今回とでは大きく異なる点がある。中国は05年7月21日に人民元の対ドルレートを一気に約2%切り上げたが、今回はあくまでも「柔軟性を高める」という方針を示しただけだ。また、人民元の1日の許容変動幅(上下0.5%)も変更はないとしているため、人民元の上昇はゆっくりとしたものになるとみている。中国が為替政策の変更をするというのはある程度市場で織り込まれていたため、マーケットの初期反応はおおむね冷静といった印象だ。
 中国人民銀行の発表を受けて21日はNYダウの先物が100ドル超上昇したほか、資源国通貨の豪ドルが強含むなど、投資家がリスクを取る動きもみられている。ガイトナー米財務長官は中国人民銀行の今回の対応を歓迎すると発言している。米中貿易摩擦の緩和が進み、米国で保護主義の動きが後退すれば、米国株式にとってはプラスとみられる。(聞き手・坂本浩明)

提供:モーニングスター社

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