2010-07-30
厚生労働省が26日発表した「簡易生命表」によると、2009年の日本人の平均寿命は女性86.44歳、男性79.59歳で、いずれも4年連続で過去最高を更新した。
WHO(世界保健機関)の定義によれば、「高齢」は65歳以上を指し、「高齢化社会」は人口に占める高齢者の割合が7〜14%未満のことで、14%を超えると「高齢社会」となり、さらに21%を超えると「超高齢化社会」と呼ばれるようになる。日本の高齢者人口は既に2007年時点で21%を突破して超高齢化社会となり、世界で最も高齢化が進んでいる国の一つとなっている。さらに、10年後の2020年には総人口が2005年比で10%減少する一方、70歳以上の高齢者はほぼ2倍に増加する。
こうした高齢者の急増で急務なのが医療費抑制だ。その有効な手段として注目されているのが後発(ジェネリック)医薬品の活用。後発医薬品は、新薬の特許権存続期間(20〜25年間)が切れた後に発売されるもので、その新薬と同じ成分で製造し、同じ効果を持ちながらも、開発コストが抑えられるため、新薬に比べて低価格での販売が可能となる。
日本の医療用薬品市場は約8兆9000億円(2009年度薬価ベース)と世界第2位の規模だが、その中に占める後発薬の割合は、金額ベースで約8%、数量ベースで約20%にとどまっている。この水準は、後発薬比率が数量ベースで50%を超えている米、英、独など他の主要国に比べて極めて低いレベルとなっている。これを改善するため、厚労省も、後発薬の使用促進策を打ち出しており、2012年度までには数量ベースで30%以上を後発薬にする目標を設定している。具体的には、後発薬が普及しやすくなるように、処方せんの書式変更などが実施されている。
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関連銘柄としてまず注目したいのが日医工(4541・大)だ。同社は後発薬でグローバル戦略を加速している。仏製薬最大手サノフィ・アベンティスと資本・業務提携し、両社共同出資による合弁会社を6月に設立したのに続き、今月6日にはスイスの大手商社DKSHグループと業務提携し、東南アジアでの後発医薬品の流通・販売・マーケティングの共同展開を発表した。また、沢井製薬(4555)は、調剤薬局向けに高血圧症治療薬、排尿障害改善薬などの後発薬が好調に推移している。日本ケミファ(4539)は、後発薬に経営資源をシフトしており、今年5月に、インドの製薬大手ランバクシーとの合弁会社だった日本薬品工業を完全子会社化した。一方、日本調剤(3341)は、調剤薬局チェーンとしては初めて、子会社の日本ジェネリックで後発薬の自社製造を開始している。
(冨田 康夫)
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