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Fund of the year受賞記念セミナー採録Fund of the year受賞記念セミナー採録

足元では日経平均株価が大台の2万円を視野に入れているほか円安基調が根強いなど、良好な市場環境が続いている。株高・円安の恩恵を受けた投資家も多いと思われるが、今後どのように運用すればよいか悩んでいる方も多いはずだ。こうした中、モーニングスターは3月に「ファンド オブ ザ イヤー」受賞記念セミナーを開催した。「ファンド オブ ザ イヤー」はモーニングスターが毎年優れたアクティブファンドを表彰するイベントで、2014年は41ファンドが栄冠に輝いた。今回のセミナーでは、第一部基調講演でモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也がアクティブファンドにいま注目すべき理由と資産運用の考え方について説明したほか、第二部から第五部までの各セッションでは資産ごとに受賞ファンドのファンドマネジャーなどが市場見通しや投資戦略について語った。第一部基調講演の概要は以下の通り。

第1部 基調講演「Fund of the Year と今後の資産運用の考え方」

第1部 基調講演「Fund of the Year と今後の資産運用の考え方」

受賞ファンドの大半は平均以上の運用効率を達成

 投信には、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などのインデックス(指数)との連動を目指すインデックスファンドとインデックスを上回るリターンを目指すアクティブファンドがある。それでは、実際にアクティブファンドはどのくらいの確率でインデックスを上回っているのだろうか。過去15年(暦年)で、国内株式型アクティブファンドの半数以上がインデックスを上回った年はたった4回しかない(図1)。

図表1:過去15年、国内株式型アクティブファンドの半数以上がインデックスを上回った年は何回?

図表1:過去15年、国内株式型アクティブファンドの半数以上がインデックスを上回った年は何回?

※ 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金向け、ファンドラップ向け、ETF等除く)
※ アクティブファンド=2014年12月末時点で、モーニングスター類似ファンド分類「国内大型バリュー・ブレンド・グロース」に属するファンド
※ TOPIXは配当込のデータ
出所:モーニングスター作成

 もっとも、アクティブファンドでも優れたファンドを選べば、高いパフォーマンスを享受できる。例えば、国内株式型アクティブファンドの過去3年(2014年12月末まで)の運用実績を見ると、同期間にTOPIXの値が約2倍になったのに対して、今回の「ファンド オブ ザ イヤー」受賞ファンドである「優良日本株ファンド『愛称:ちから株』」の基準価額(分配金再投資後)は約2.5倍と、インデックスを大幅に上回っている。現在は大型・成長株主導の相場であり、こうした銘柄を中心に組み入れるインデックスファンドが値上がりする傾向にあるが、中小型・割安株主導の相場に今後移行すればアクティブファンドの本領が発揮されやすい。

 優れたアクティブファンドを表彰する「ファンド オブ ザ イヤー」は1999年から始まり、2014年で16回目を数えた。過去の受賞ファンドについて運用効率を示すシャープレシオ(受賞後3年)を見ると、現存する32本中22本(約7割)が平均値を上回っており、受賞後も良好なパフォーマンスを達成していることが分かる(図2)。

図表2:最優秀ファンド賞は7割が受賞後も平均以上を維持

図表2:最優秀ファンド賞は7割が受賞後も平均以上を維持

出所:モーニングスター作成

ボラティリティの上昇は、アクティブファンドにとってチャンス

 市場環境を見ると、足元では先進国の金利が軒並み低下している。世界の債券に投資するインデックスファンドは米国や日本など先進国の国債が中心だが、いまや十分な利回りが得られない状況だ。国債だけでなく、より高い利回りが得られる社債やハイ・イールド債、公益債などに投資するアクティブファンドを選ぶ必要性が高まっていると言える。また、株式市場ではボラティリティ(変動性)の高さを表す恐怖指数(VIX指数)が日本と米国、ドイツでここ数カ月高まる傾向にある。ボラティリティが高まると、適正価格から市場価格がカイ離するため、アクティブファンドにとってはチャンスだ。

 従来、ポートフォリオは「株式」と「債券」など資産ごとに区分して分散を図っていた投資家が多かった。今後は「成長資産」と「インカム資産」、「インフレヘッジ資産」に分け、より分散を徹底する必要があると考える(図3)。

対談用写真

モーニングスター株式会社
代表取締役社長

朝倉 智也

図表3:カリフォルニア州職員退職年金基金 の資産配分

図表3:カリフォルニア州職員退職年金基金 の資産配分

※ データは、2014年10月29日現在
出所:カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)

 成長資産は基本的に株式が中心だが、アクティブファンドを組み入れることで、インデックスファンドが投資対象としない割安株や中小型株も含めた分散が可能となる。債券がメインとなるインカム資産についてもアクティブファンドへの投資により、先進国の国債だけでなくハイ・イールド債やハイブリッド証券を加えたり、インデックスファンドではあまり組み入れていない国の債券も保有することが可能となり、分散効果を高められるだろう。

※三菱UFJ投信株式会社と国際投信投資顧問株式会社より、両社は 平成27年7月1日付けで合併し、三菱UFJ国際投信株式会社となる旨の連絡がありましたのでお知らせいたします。詳細は下記お知らせにてご確認ください。
「三菱UFJ投信と国際投信投資顧問との合併のお知らせ」

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