あおぞら投信代表取締役社長 柳谷俊郎氏は、アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン 取締役運用部長チーフ・インベストメント・オフィサー 寺尾和之氏と、「今、魅力ある日本株を選ぶ時 〜集中投資の力〜」をテーマに対談した。対談の要旨は以下のとおり。
あおぞら投信は、2014年2月にあおぞら銀行グループの資産運用会社として設立。「長く資産を育てるための商品」、「安心して預けられる商品」をコンセプトとして現在までに24本の商品を設定。2016年7月末現在で約1,220億円の資産を運用している。運用ファンドの1つ「あおぞら・日本株式フォーカス戦略ファンド」(愛称:しゅういつ)は、高い確信度を持つ15銘柄程度に集中して投資するファンド。個別銘柄の選択は、アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンが実施している。
図表1:あおぞら投信について
柳谷氏は、「2006年1月から10年間で、日経平均株価は16,500円前後で横ばいだったが、指数採用銘柄の中で73銘柄が値上がりし、うち26銘柄は50%以上値上がりした。また、117銘柄は値下がりしたが、47銘柄は50%以上の値下がりだった。市場全体は動かなくても、銘柄選定をすることで、投資収益をあげることができる。日本には、コーポレートガバナンスコード導入などで、継続的に企業価値を向上させることに取り組む企業が増えている。また、日本株式の外国人投資家の保有比率は約30%になり、外国人の目が市場で影響力を強めている。パートナーとしてアリアンツ社を選んだ」と語り、日本株に厳選投資する「しゅういつ」への注目を促した。
寺尾氏は、アリアンツはドイツの運用会社だが、欧州、米国、アジアに拠点を展開し、世界の情報を活用して日本株の運用にあたっていると紹介。日本株の運用については、「日本の企業収益は全般的に低調だが、銘柄ごとの格差が広がり、勝ち組と負け組が明確になっている。集中投資が有効だ。銘柄選択のポイントは、(1)グローバル市場に商品を供給できる競争力、(2)構造改革・リストラによる効率の改善、(3)アジアの中間層への浸透、そして、(4)株主重視の経営」と、具体的な事例をあげながら特徴を語った。
日本の株式市場全般については、「PER(株価収益率)は過去10年間の平均15倍に対し、現在は13〜14倍の水準で割安。株価純資産倍率(PBR)は1倍程度で、ここから大きくは株価が下がらない水準に位置している」(寺尾氏)と分析。
また、「日本の企業業績を分析すると、為替が1ドル=100円の前提で、PER14倍で日経平均は16,700円。為替が105円の円安に進むと日経平均を500円押し上げ、また、PER15倍まで買われると17,900円が見える」(柳谷氏)と、現在の16,000円台は魅力的な水準とした。
あおぞら投信株式会社
代表取締役社長
柳谷 俊郎氏
「しゅういつ」の運用プロセスは、全上場銘柄約3,000銘柄から、流動性を考慮して投資可能ユニバース約800銘柄を選定。業績、割安度の面から、市場との認識ギャップがあり、長期的な成長が期待できる銘柄について、独自の「グラスツール」調査による裏付けのある買い推奨リスト80〜90銘柄をピックアップ。ここから、さらに絞って、アナリストのトップ推奨銘柄など確信度の高い銘柄だけ約15銘柄を選択し、投資を行う。「買い推奨リストの80〜90銘柄で運用すると、日経225との差が出にくい。15銘柄に集中投資することで、調査力の価値がパフォーマンスに表れる」(柳谷氏)。
過去のデータを検証すると、東証1部上場銘柄の中で最も時価総額、流動性が高い30銘柄で構成された「TOPIXコア30指数」と「アリアンツ日本株集中投資戦略」を比較すると、2010年12月末から2016年7月末までの期間で、リターン(年率)は、6.97%と16.71%、リスク(年率)は20.69%と18.58%。「アリアンツ日本株集中投資戦略」はリスクを抑えて、高いリターンを獲得していることが分かる。
アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン株式会社
取締役運用部長 チーフ・インベストメント・オフィサー
寺尾 和之氏
図表2:日本株式市場において銘柄を絞り込む効果
「しゅういつ」の目標リターンは「JPX日経インデックス400」を年率5%上回る成果とし、「市場や一般のアクティブ戦略よりも低リスクで高いリターンを追求する」としている。
柳谷氏は、「『しゅういつ』は、企業がどう変化しているか、毎日考え続け、世界の市場を調査して消費者の動きを捉えた商品・サービスを提供している日本企業をピックアップして投資している。類似の戦略が極めて少ない独自の価値を持ったファンド」として、投資を検討してほしいと呼びかけた。
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