モーニングスターETFカンファレンス2016採録モーニングスターETFカンファレンス2016採録

特別講演3

ETFの新しい潮流〜REITと中小型株、そして・・

  • 三菱UFJ国際投信株式会社
    法人投資家営業部 シニアマネジャー 
    佐々木 康平氏

「MAXIS」シリーズは14本、2兆1,800億円に

 ETF「MAXIS」シリーズは、2008年9月にスタートし、これまでに15本上場、純資産総額2兆1,800億円に成長している。日本株の代表的な商品として、「MAXISトピックス上場投信」(1348)は、信託報酬が0.08424%と低く設定している他、スマートβや保有銘柄を厳選しているもの、REITや先進国株式に連動する商品ものなど、商品ラインナップを揃えている。

 その中で、最も高い利回りが期待できる「MAXIS高利回りJリート」(1660)と、直近1年でパフォーマンスが最も良かった「MAXIS JPX日経中小型」(1492)の商品について、ご紹介したい。

高利回りJリート

 REITというと、パフォーマンスが軟調という印象を持っている人は多いと思う。実際、直近1年のパフォーマンスが、日本株・米株・欧州株が20%前後上昇しているのと対照的に、8%程度下落している。

 一方で、リートを取り巻く外部環境が弱含んでいるのかというと、そうではないと考えている。例えば、JリートのEPS(1口あたり利益)は上昇しており、オフィスビル等の空室率は低下トレンドが継続しており、賃料も上昇している。

 そうした中で、これまでREITに関連する指数としては、東証REIT指数のみ。そこで、東証REIT指数よりも高い分配金利回りが期待できる銘柄に集中投資する指数を野村證券と協働して作った。その結果、利回りはJ−REITの平均3.99%より高い4.60%になっている。

対談用写真

三菱UFJ国際投信株式会社
法人投資家営業部 シニアマネジャー

佐々木 康平氏

 パフォーマンスでは、東証REIT指数と比較してもパフォーマンスは堅調。一方で、リーマンショックの前後のような局面では、小型株が多く、信用シスクが比較的高いため、パフォーマンスは劣後する結果となっている。

図表1:各資産の利回り比較

図表1:各資産の利回り比較

※ 高利回りJリートは、予想分配金利回りを指数構成銘柄ウエイトで加重平均して野村證券株式会社が算出した値です。
※ J-REIT、高利回りJリートと株式は分配金(配当)利回り、債券は最終利回りです。分配金(配当)利回りとは、1株当たり年間分配(配当)金を株価で除した値です。年間分配(配当)金が変わらない場合でも株価が上昇/下落すれば分配(配当)利回り低下/上昇につながります。
※ 各資産は為替やその他の特性を考慮しておらず、利回りだけで単純に比較できるものではありません。
(出所)野村證券株式会社、Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

中小型株

 一方、直近1年でのパフォーマンスが良好だったものとして、中小型株。中小型株と一口でいっても、東証2部指数やJASDAQなどの銘柄を思い浮かべる方や、銘柄の選定が難しいと声を良く聞く。

 そうした中で、国内上場3,500社程度ある中から時価総額上位700社(上位20%)に該当しない残りの2,800社の中で、ROEや営業利益などの高いものを定量的にスクリーニングして、上位200銘柄を選定して投資するJPX日経中小型株指数に連動する商品を上場した。

中小型株に投資する手段として、本ETFの活用を検討して頂ければ嬉しい。

図表2:(ご参考)JPX日経中小型株指数とTOPIXの推移

図表2:(ご参考)JPX日経中小型株指数とTOPIXの推移

※ JPX 日経中小型株指数については、起算日である2016年8月31日を10,000ポイントとして、2006年8月31日まで遡及算出されており、遡及算出値については、過去の構成銘柄選定において定性的な要素による加点や前年度採用銘柄優先ルールを採用していない等、算出要領の記載と一部異なる方法にて算出されています。
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ国際投信作成

安定的な収益が期待できるマーケットニュートラル戦略

 12月13日に上場する新しいETFは、マーケットニュートラルという戦略を用いたETFとなる。

 投資家の方々に対して投資意向調査を行った結果、個人投資家が株式投資で最も強く期待することは「配当がもらえる」ということだった。ただ、許容できる最大下落率は「5%未満」という回答が多い。配当が高いことと、下落率を抑えたいこと、を同時に満足させる商品の1つとして開発したのが「MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信」(1499)となる。

 マーケットニュートラルという投資戦略は、現物株式の買いと、先物などの売りを組み合わせることで、マーケット(株式市場の変動)によるパフォーマンスへの影響をニュートラル(中立)のポジションとする投資手法。購入した現物銘柄が市場平均を上回れば本ETFの株価は上昇して、購入した現物銘柄が市場平均を下回れば、本ETFの株価は下落する。

 本ETFの現物株式の買いは、「野村日本株高配当70・配当総額加重型」という指数に基づく。予想配当利回りで上位70銘柄に投資するというもので、国内株式の平均配当利回り1.8%に対して、高配当70は3%程度の利回りになっている。これに対して、TOPIX先物と上場オプションを活用して売りポジションを構築して、マーケットニュートラルにする。

 一般的に、株式は景気や金利変動等によって価格は変動するが、本ETFはマーケットニュートラル戦略により株式市場全体の値動きの影響を抑制する運用を行うため、景気や金利変動による株式市場の値動きの影響に左右されにくいと考えられる商品となっている。

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