三菱UFJ信託銀行オンラインセミナー レポート三菱UFJ信託銀行オンラインセミナー レポート

掲載期間:2021年3月5日~2021年4月4日

第1回

信託銀行が教える!!
資産運用における「金」の役割とは?
~“金”はポートフォリオにおける大事な「保険」~

  • 三菱UFJ信託銀行
    証券代行部 海外業務推進室 調査役 
    林 恒氏
  • モーニングスター株式会社
    代表取締役社長 
    朝倉 智也

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 コロナ禍で株式市場が大きく揺らいだ2020年を振り返り、これからの資産運用のあり方をテーマに三菱UFJ信託銀行の林恒氏とモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也が、「資産を守る金の役割」や貴金属ETFとして人気の高い「金の果実」シリーズについて語り合った。

資産運用に貴金属ETFを活用する意義

朝倉:
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で、テレワークの普及やデジタル化が進展し、ニューノーマルといわれる時代が始まりました。また、市場にも大きなうねりがありました。超低金利時代の中、この機会に将来を見直し、資産運用を考えられた方も多くいらっしゃると思います。
林氏:
2020年のマーケットの変動は大きく、資産運用をなされている方には気が気でない毎日だったのではないでしょうか。ただ、超低金利の時代ですから、資産運用を止めるわけにはいきません。安定的に長期に運用を継続することが大事だと考えています。資産運用について、「金」をはじめとした貴金属について話を進めて参りたいと思いますが、金の価格変動は大きく、資産運用に金が必要なのかと仰る方もいらっしゃると思います。実は、ポートフォリに金を少し組み入れると全体が安定化することが期待できるという効果があります。
朝倉:
「金」といっても現物の金塊ではなく、ETF(上場投資信託)を使うそうですが、ETFをあえて選択する理由は?
林氏:
私どもが中心になって10年ほど前に、金、プラチナ、銀、パラジウムという4本の貴金属ETF、「金の果実」シリーズを組成して東京証券取引所に上場させました。
貴金属への投資は現物への投資がポピュラーなのですが、現物に投資すると手元に金属の塊が来ることになり、その保管などが問題になります。ETFにすることによって、貴金属が手軽に活用できる投資ツールになりました。
朝倉:
金価格は、昨今、40年ぶりの高値更新ということが話題になりました。現在の金やその他の貴金属の状況は?
林氏:
金は2020年に国内金価格が40年ぶりの高値を更新しました。この背景には、コロナ禍の影響も多いにあると思います。プラチナ、銀、パラジウムといった貴金属も昨今は注目が高まっています。

プラチナは、ディーゼル車の排気ガスの浄化触媒として使われているため、5年ほど前にヨーロッパで排気ガス問題が大きくなりディーゼル車が販売不振になったことで価格が崩れました。その後、割安な水準にあるのですが、これから先のことを考えますとプラチナは大変有望な貴金属であると考えています。その一つは、燃料電池の触媒になることです。アメリカ大統領がバイデン氏になり環境問題に強い関心を持っている方です。また、資産運用でもESG(環境・社会・ガバナンス)投資への関心が高まっています。日本の菅首相も「脱炭素社会」を政策の1つに掲げるなど、今後は水素エネルギーへの期待が世界的に高まっていくと考えられます。水素エネルギーの発生のために水から水素をつくる過程で重要な役割を果たすのがプラチナです。

対談用写真

三菱UFJ信託銀行
証券代行部 海外業務推進室 調査役

林 恒氏

銀も太陽光発電の電極が銀でできているように、プラチナと同じように環境問題と深くかかわっています。また、パラジウムは、ガソリン車の排気ガスの浄化触媒として使われており、今後しばらくは需要が落ちることはないと考えています。

貴金属は身近なものとして宝飾品をイメージされると思いますが、実はさまざまな産業からの需要もある貴重な資源なのです。皆様のお手元のスマートフォンには微量ですが部品として金が使われています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックは延期になってしまいましたが、メダルをリサイクルした貴金属で作ろうというプロジェクトもありました。金メダルには全体で10kgの金が必要だということですが、スマートフォン1台には約0.03gの金が使われていますので、30数万台のリサイクルスマートフォンが必要となります。皆様の身近な商品にも貴金属が使われている場合があるということも知っていただければと思います。

分散投資で「保険」の役割を担う金

林氏:
金価格と伝統的な4資産(国内株式・債券、外国株式・債券)の価格の動きを比較すると、2008年秋のリーマンショックでは、金を含めた5資産の価格は全て下落しました。その後、伝統4資産はリーマンショック前の水準に戻るには時間がかかったのですが、金はいち早くショック前の価格に戻しています。
リーマンショックのような100年に1度といわれるショックの時に、一部でも金を持っていれば、株安などからのダメージをカバーすることができました。運用資産全体に対する保険の意味合いで、ポートフォリオに金を組み入れてはいかがでしょうか。
運用ポートフォリオの投資先の主体は株式・債券で良いと考えます。金は「保険」、あくまでも脇役です。この脇役が真価を発揮して輝きを増すことがあります。
朝倉:
私も常々、資産運用で重要なことは、資産を分散すること、時間も分散することと話をしていますが、ポートフォリオの一部に金を入れていくことは、ポートフォリオの分散効果の点でも意味があることだと思います。
林氏:
分散投資という点では、金だけではなく、不動産投資信託(リート)もあります。また、新興国資産も分散投資の対象になると思います。債券の中にも、利回りの高い「ハイ・イールド債券」もあります。伝統4資産以外にも、個性を持った投資資産がありますので、それらに広く分散投資することは、有効な資産運用の方法であると考えています。
朝倉:
日本は「失われた20年」などといわれて、ずっとデフレの時代が続き、モノの価格が上がることは近年なかったのですが、リーマンショック以降に大量の資金が中央銀行によって市場に投入され、コロナ禍でさらにその資金を増額して過剰流動性が増している状態になっています。どこかで、インフレが起こる可能性があります。そのような場合のインフレ対策としても金は有効だと思います。
また、世界の債券の4分の1がマイナス金利だといわれ、債券と金を比較すると金には金利が付かないのですが、債券の金利がマイナスであれば、相対的に金の魅力が高まるということも言えると思います。このように考えると、現在は金に投資する有効性が以前に増して高まっていると考えます。
対談用写真

モーニングスター株式会社
代表取締役社長

朝倉 智也

林氏:
仰るとおり、今は世の中にはマネーがジャブジャブの状態で、そのマネーの一部が金に流入しているということも事実です。インフレにはなかなかならない世の中ですが、金は存在そのものに意味があり、実物資産といわれます。これだけマネーが溢れていると、通常はモノの値段は上昇します。それがインフレですが、そのインフレがなかなか起こりにくいとはいえ、可能性がないわけではありません。そのようなインフレに対するヘッジとして金を活用することもひとつの手段です。

「金の果実」シリーズの安心の4つのポイント

林氏:
金のETFは2010年7月の上場以来、純資産残高が着実に増加しています。2020年は過去になかった勢いで純資産額が積み上がりました。順調に残高を伸ばしてきた背景は、投資家の皆様に一定程度の信頼を得ているからだと考えています。
貴金属のETFで同一カテゴリーの売買代金マーケットシェアをみると、金のETFでは8割弱が「金の果実」ETFが占めます。それ以外のプラチナ、銀、パラジウムについてはほぼ100%が「金の果実」ETFシリーズです。国内の貴金属ETFでは、最も流動性があるETFといえます。
「金の果実」ETFシリーズは、ETFの発行にあたって、必ず現物の貴金属を確保した上でETFの新規発行を行っています。国内に現物を保管しているという安心感があります。高い流動性も安心感の1つです。
朝倉:
コモディティ投資には、流動性を心配される方もいらっしゃると思いますが、上場して純資産残高が増加し、売買シェアも高いETFということは、購入や売却に対して安心感があると思います。
先ほど、金価格は40年ぶりの高値という話もありましたが、もはや金価格は高過ぎるのではないかと考える方もいると思います。今後の見通しは?
林氏:
金は資産運用の主役ではなく、あくまでも脇役です。脇役でありながらも永遠の輝きを持ち、運用資産全体を補完する機能があると考えられます。したがって、時間や購入タイミングを問う必要はないと考えています。
また、「有事の金」という言葉もあります。何事か起こった時に金は需要が高まるということです。ただ、有事の時に金を買ってはいけません。価格が高くなってしまっていることの方が多いからです。何事もない時つまり平時に買い付けることが大切です。
現在は、コロナ禍ということで「有事」なのではないかと仰る方もいらっしゃると思いますが、アメリカの株価は史上最高値圏にあるなど株高が続いています。考え方ですが、株価が上昇している現在は、ある意味平穏な状態であると言えるのではないでしょうか。もちろん、新型コロナウイルスの行方は定かではありませんので、不確実性は非常に高いと考えられます。運用資産全体の10%くらいを何回かに分けて金を購入していくことが賢明ではないかと考えています。
朝倉:
改めて「金の果実」ETFの特徴や魅力は?
林氏:
4つの特徴があります。まず、全て現物を国内に保管している安心感があります。良く何処に保管しているのかとの質問をいただきますが、リスク分散の観点も踏まえて複数の場所に厳重に保管しています。2つめは、ETFとして株式と同等にリアルタイムの取引が可能です。「金の果実」の証券コードは1540、「プラチナの果実」が1541、「銀の果実」が1542、「パラジウムの果実」が1543です。証券会社で購入していただいて、資産の1つにしていただきたいと思います。
そして、ETFは1口で投資が可能です。1口当たり価格は「金の果実」が6,000円前後です。たとえば、金の延べ棒1キログラムは、スマートフォンくらいの大きさですが、600万円~700万円くらいの価格になります。最後に、ETFを保有していただいている間は、保管コストがかかります。これを信託報酬としていただいていますが、「金の果実」は年間で税込み0.44%、それ以外の3つのETFは0.55%です。リーズナブルなコストだと考えています。
朝倉:
私も金の保有比率は10%程度が良いと考えますが、今の状況下では、インフレに対する保険の意味合いに加えて金利低下による相対的な魅力度の向上もあります。また、これまで「米国ドル一強」の時代でしたが、このドル一強が崩れてくるように思っていて、ドルとの比較感でも金の優位性が出てくると思っています。10%ではなく15%程度に金の投資比率を高めても良いと思っています。
林氏:
確かに、ここ数年の間に米ドルへの信認は低下してきていますね。今回の米国大統領選がなかなか決着しなかったように、まだまだ不確実な要素がたくさん出てくると思います。ご自身の運用資産には保険をかけておくことは賢明なことだと考えます。是非資産運用に貴金属ETFの活用をご検討ください。

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