波乱に強く収益機会も幅広い「ダブル・ブレイン」が進化、「ブル」「マイルド」で一生涯の資産運用をサポート 波乱に強く収益機会も幅広い「ダブル・ブレイン」が進化、「ブル」「マイルド」で一生涯の資産運用をサポート

掲載期間:2021年3月18日~2021年4月19日

ダブル・ブレイン

追加型投信/内外/資産複合/特殊型(絶対収益追求型)

野村アセットマネジメントが2018年11月9日に設定した「ダブル・ブレイン」は、最新の投資技術を取り込んだクオンツ運用(高度な数学・物理学を用いて、市場動向等を分析する投資戦略)を駆使する最先端ファンドだ。モーニングスターが表彰するファンド オブ ザ イヤー2020でも、長期にわたる効率的で安定的な収益力が評価され最優秀ファンド賞に輝いた。3月3日には、「ダブル・ブレイン」のリスク水準を約2倍に高めた「ダブル・ブレイン(ブル)」と、リスクを約2分の1に抑えた「ダブル・ブレイン(マイルド)」を新規設定し、シリーズ展開が始まる。同ファンドの運用について、野村アセットマネジメントのアドバイザリー運用部部長の河邉隆宏氏と同部運用担当者の木下侑紀氏に聞いた。

――運用の仕組みについて教えてください。

木下氏:
「ダブル・ブレイン」という名前の通り、2つの優れた戦略を組み合わせて運用しています。1つ目は「リスクコントロール戦略」(ブレインA)、2つ目は「トレンド戦略」(ブレインB)で、2つの優れた戦略がお互いを補完し合っています。それぞれの戦略を運用しているのは、英国でクオンツ運用の専門家として信頼されているマン・グループのAHL社です。

資金動向、市況動向等によっては、上記のような運用ができない場合があります。
木下 侑紀氏

野村アセットマネジメント株式会社
アドバイザリー運用部 ポートフォリオ・マネージャー
木下 侑紀氏

木下氏:
「リスクコントロール戦略」は、戦略全体の目標リスクを10%として、約50市場に投資を行っています。投資しているセクターは、「株式」「国債」「インフレ連動債」「クレジット」「コモディティ」の5つになります。この5セクターで、セクターごとで同等のリスクを取るリスクパリティ運用をしています。
また、「リスクコントロール戦略」には、下落の抑制機能として2つのブレーキ機能を持ち合わせています。ブレーキ1は、株式と債券の相関を10分ごとに計算し、この相関に異変があるとシステムが察知した場合には、戦略全体の投資配分比率を大幅に引き下げます。ブレーキ2は、投資対象市場の50市場の値動きを24時間365日モニタリングし、下落のトレンドをシステムが察知すると、各投資配分比率を徐々に引き下げていきます。
一方で「トレンド戦略」は、戦略全体の目標リスクを15%としています。約500市場に投資し、500市場の値動きを24時間365日でモニタリングし、上昇のトレンドが続くとロングポジション(購入した有価証券を持ち続ける状態)をどんどん拡大します。反対に下落のトレンドが続くとロングポジションを縮小し、さらには、ショートポジション(保有していない証券を売ったときの状態)に切り替える場合もあります。ショートポジションを作ることができますので、市場の下落トレンドが続くと、それを収益に変えることが可能になっています。
どちらの戦略も日々リバランスを行ってリスクを一定に保つことを目指しています。「ダブル・ブレイン」では、資産残高の85%をブレインAの「リスクコントロール戦略」に、残り15%をブレインBの「トレンド戦略」に配分しています。この配分比率は、概ね一定しています。

――2つの投資戦略は、実際の市場環境の中で、どのように特徴が発揮されるのでしょうか?

木下氏:
2018年12月の局面では、米中の対立が激化した局面で12月の中旬から末にかけてアップルの株価をはじめ、GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック。アップル)の株価が大きく下落しました。単月で米国の株式市場が10%程度下落しました。この月は、「ダブル・ブレイン」が設定されてから1カ月くらいの局面だったのですが、「リスクコントロール戦略」では、米国の株式をはじめ各国の株式市場の下落を察知したので、株式のエクスポージャーを徐々に引き下げました。このことで「リスクコントロール戦略」の下落率を軽微なものに抑えることに成功しました。
一方で、「トレンド戦略」は、各国の株式ポジションをショートポジションに切り替えて持っていましたので、プラスのリターンが得られました。この結果、「ダブル・ブレイン」全体の基準価額はマイナス0.9%になりました。基準価額がマイナスにはなってしまったのですが、米国株価が10%下落するという大幅なマイナスと比較すると非常に軽微なマイナスで抑えることができました。
もう一つ、昨年3月のコロナショックの時は、新型コロナウイルスの感染拡大が広がって3月にはパンデミックに陥り、市場のリスク資産が軒並み下落しました。この時「リスクコントロール戦略」は、マーケットのリスクが高まったことを感知し株式と債券の相関の異変を察知したブレーキ1、各市場の下落トレンドを捉えポジションを縮小するブレーキ2が発動され、戦略全体の投資配分比率をかなり縮小しました。通常はレバレッジ3.5倍(350%)程度で運用していますが、これを1か月で25%にまで縮小しました。
「トレンド戦略」も通常は7倍(700%)程度のレバレッジがありますが、パンデミック直後には2倍(200%)程度にまで引き下げました。特に、トレンド戦略は3月の1カ月間では株式市場などリスク資産をショートポジションに取ったことに加え、原油のポジションをショートポジションに持っていたため原油価格の下落がプラスに働き、トレンド戦略は3月単月で9.8%のプラスのリターンになり、基準価額の下落を軽微に抑えました。

――過去のパフォーマンスを振り返ると、「リスクコントロール戦略」だけでも優れた結果が得られています。2つの戦略を組み合わせる意味はあるのでしょうか?

木下氏:
「リスクコントロール戦略」は上昇局面では非常に大きなリターンが稼げる利点はあるのですが、一方で、ロングオンリーの戦略なので、下落のトレンドが続くとどうしても損失を被ってしまいます。ITバブルの崩壊やリーマンショクのような大きな下落のトレンドが出てきた時に、「トレンド戦略」のショートポジションが大きなマイナスを収益に変えることができる「お守り」のような役割を果たしてくれることで、安定したリターンを着実に得ることができます。これが2つの戦略を組み合わせるメリットです。実際に2つの戦略を長期間にみた相関は0.2~0.3とかなり低い相関です。2つの戦略を合わせるメリットがあります。
河邉氏:
2つの戦略には、得意/不得意の相場局面があります。上昇局面には、どっちの戦略も良いのですが、レンジ相場の時にはメインエンジンの「リスクコントロール戦略」が良く、「トレンド戦略」は不得意です。下落相場では反対に「リスクコントロール戦略」は不得意ですが、「トレンド戦略」が活躍します。2つの戦略が相互補完的な役割を持っています。これがパフォーマンスの安定化につながるということで、2つの戦略を合わせています。
河邉 隆宏氏

野村アセットマネジメント株式会社
アドバイザリー運用部 部長
河邉 隆宏氏

――当ファンドは、コロナショック後に株価が急速に戻る局面ではマーケットの上昇に届かなかったように見えます。ファンド全体として、不得意な相場があるのでしょうか?

木下氏:
ファンドとしては、急激な反転下落局面は多少苦手としていると考えています。「リスクコントロール戦略」はロングオンリーなので、ポジションを縮小する前に市場が下落するとマイナスになってしまいます。「トレンド戦略」も、ショートポジションを構築する前に市場が下落してしまうと、そこでもマイナスになってしまいます。相場の急激な反転下落は当ファンドが苦手としている局面です。
一方、昨年6月に株式市場が反転上昇している過程では、ファンドのコンセプトである「徹底したリスクコントロール」を堅持し、それぞれの戦略で忠実にリスク10%と15%になるようにポジションを取っていたため、ロングポジションが小さい段階で株価が急速に反発したために、パフォーマンスで追いついていかないことになりました。
この時のパフォーマンスの劣後は、マンAHLでは運用に失敗したとは考えていません。長期的に安定したパフォーマンスを出すためには、リスクコントロールが重要だと考えています。実際に当時のVIX指数などは、3月以前と比べてまだリスク水準の高い局面がしばらく続いていました。このような不安定な株価の動きが11月くらいまで続いていました。その不確実な動きを回避するためのリスクコントロールを行っていたということです。
河邉氏:
このファンドの運用を車の運転に例えると、リスクが急激に高まった局面では、スピードを抑えてより安全運転を行うためにエクスポージャー(資産の割合)を引き下げます。コロナショック当時を振り返ると、株式のリスクは通常は15~29%のところが、この期間だけは通常よりも非常に大きなリスクになりました。これに耐えて株式の保有を継続できた人は、その後の急激な反転上昇の恩恵を得ることができたということでしょう。「ダブル・ブレイン」では、投資リスクをあくまでも投資家が許容できる範囲に限定しています。マーケットが大きくが下落する局面では、この下落を抑えることを優先し、マーケットがもとに戻る局面で通常運転に戻すという対応をしました。
実際に、3月の最大下落率では世界株式は33.7%下落し、世界債券も安全資産といわれながらも8.7%下落しました。その中で「ダブル・ブレイン」の下落率は7.4%に収まっていますので、かなりリスクを抑えることができたといえると思います。「ダブル・ブレイン」は、常に欲張らない運用で、リスクを抑えて、しっかりリターンを獲得しようという運用ですから、通常の市場に戻った11月以降に市場に連動した収益を獲得することができています。

――リスクを判断し、資産への投資比率を決定するシステムは、マンAHL社は頻繁にブラッシュアップを行っているのでしょうか?

木下氏:
頻繁にブラッシュアップは行われています。直近の大きなアップデートは2019年2月頃にブレーキ1の仕組みで変更が加わりました。ブレーキ1は株式と債券の相関をモニタリングしていますが、以前は米国の株式と債券の10分間の相関をモニタリングしていたのですが、これを米国から8カ国の株式と債券の相関をモニタリングするように変更されました。これに限らずに、小さなアップデートは頻繁にあります。

――マーケットの環境は、過去の歴史に例を見ない金融緩和であったり、ビットコインなどの新しい投資商品の台頭など、どんどん新しい状況が生まれてきていますが、これらの変化に対応しているということですか?

木下氏:
投資対象市場については頻繁に検討しています。たとえば、ある国の税制が厳しくなったので投資対象から外すなどということは少なくありません。マンAHLが常時モニタリングしている市場は800近くあるのですが、この800市場についても常に増えたり減ったりしていますし、その中から「トレンド戦略」が投資対象とする500市場に入れる・入れないという判断もしています。
ビットコインについても、投資対象となり得るのかということは実際に検証を行っていますので、投資対象としてふさわしいと判断されれば、このファンドの投資対象の1つに入ってくるかもしれません。

――当ファンドは、年率10%程度のリスクを取る「リスクコントロール戦略」と同15%の「トレンド戦略」を合わせて運用していますが、当ファンドを資産運用に取り入れる価値について、どのように考えればよいのでしょうか?

木下氏:
債券の運用は、リスクウエイトが2%~5%のところにたくさんの商品があり、株式・リートの運用になると15%以上というリスク水準になります。債券型の商品や株式型の商品に対して、その中間の8%~10%くらいのリスクの商品があると、どのお客さまも併せて保有していただくことができます。また、株式と債券のどちらのリスクも取りたいというお客さまにも投資対象になります。
河邉氏:
リスクリターンの関係でいうと、「ダブル・ブレイン」は8%~10%程度のリスク水準で10%以上のリターンを狙う商品です。伝統的なバランスファンドでは、世界株式や世界債券を4対6、3対7などで組み合わせて最も効率的な資産の組み合わせをめざしますが、「リスクコントロール戦略」(ブレインA)が行っている最新型の分散投資戦略は、株式だけ、債券だけの組み合わせ、あるいは、株式と債券の組み合わせよりもリスクリターンの関係が良い商品性にしようと考えて商品を設計します。伝統的な資産分散だけでは、債券の利回りは低下し、かつ、株式のリスクが高まる傾向にあるため、効率的なポートフォリオで得られる期待収益率が低くなってしまいます。そのような市場環境にあっても、リスク10%でリターン10%というような程よい水準のバランスファンドを作ることを目標にしました。
マンAHLは、それぞれの戦略の運用を提供していますが、この2つの戦略を組み合わせて1つの商品にしたのは、「ダブル・ブレイン」が初めての商品です。「リスクコントロール戦略」(ブレインA)は先端的なバランスファンドとして海外では高い評価を受けていますが、どれほどリスクパリティで債券を多く持ってリスクを分散していても、市場全体が下げ続けている局面ではマイナスのパフォーマンスになってしまいます。ここに、戦略の相関で分散の効く「トレンド戦略」(ブレインB)を組み合わせました。ブレインBは、相場の上げ下げなどトレンドを見つければプラスのリターンを返せます。この組み合わせの相性が良いのです。ブレインBは凪(なぎ)相場に弱いのですが、ブレインAが凪相場でしっかりリターンを得られます。
木下氏:
ブレインBは、この戦略が設定された1996年からリーマンショック前の2008年までは、非常に良好なパフォーマンスとなって多くの投資家の資金を集めました。特に、リーマンショックを挟む2007年10月から2009年2月までに世界株式が約55%下落する中で、ブレインBは約30%値上がりして脚光を浴びました。ところが、2008年以降は各国の中央銀行が量的緩和を開始し、凪相場の局面が長く続きました。この間のブレインB戦略は、なかなか収益が出ない戦略となりました。ただ、リーマンショクやコロナショックなどの大きな下落相場の時には、お守り代わりに持っているには、非常に良い戦略と評価されています。
河邉氏:
ブレインAもブレインBも両方クオンツ運用でシステマティックに運用していますが、この両方の利益の源泉が全く違うので、うまく補完関係がとれています。ブレインAは、効率的にリスクをとればリターンがあげられるという戦略です。ブレインBは、価格があるところにはトレンドが発生するという考えの下で、トレンドを探します。価格があるところは無限大に増えていきますので、ブレインBの戦略は進化をし続けています。このAとBの戦略分散が取れているところが「ダブル・ブレイン」の最大の魅力であると考えています。

――「ダブル・ブレイン」のシリーズとして3月3日に「ダブル・ブレイン(ブル)」と「ダブル・ブレイン(マイルド)」が新規に設定されます。シリーズを拡充される狙いは?

木下氏:
「マイルド」の方は、短期国債を組み合わせてリスクの水準を概ね「ダブル・ブレイン」の半分程度に小さくします。「ブル」の方は、レバレッジをかけてリスク水準を2倍程度にする仕組みになっています。
「ダブル・ブレイン」は、使う方のリスク許容度に合った商品を選んでいただけるようになります。また、ライフステージの変化によって、若い頃は大きなリスクを取れていても、リタイヤ後のセカンドライフを見据えてリスクを抑えたいと考えられることもあると思います。「ブル」から、「オリジナル」、そして、最後は「マイルド」という使い方もできると思います。
基本的に資産運用では長期分散投資が大事だとされ、バランスファンドを購入されている方も少なくないと思いますが、バランスファンドのリターンがもの足りないと感じる方もいらっしゃると思います。そのような点では、500市場に広く分散してリターンの機会を狙っている「ダブル・ブレイン」は、従来のバランスファンドを上回るリターンをめざして運用しています。幅広い方の資産形成の手段としてご活用いただけるファンドになっています。さらに、「ブル」と「マイルド」が加わることで、今までの「ダブル・ブレイン」でカバーできなかったお客さまの要望にもしっかりカバーできると思います。
河邉氏:
「ダブル・ブレイン」は、投資が初めての方にも大きな価格下落の不安なく、安定したリターンを継続してお届けすることができるファンドとして、多くの方々の資産運用のコアとなるファンドとして設計しました。ただ、若年層の投資家で運用期間が長く確保でき、リスク許容度が高く資産形成を積極的に考えておられる方には、オリジナルの「ダブル・ブレイン」では運用成績にもの足りなさを感じられるかもしれません。その際には「ブル」をご利用いただくと、市場が上昇する際の反応の良さを感じていただけると思います。
一方、リタイヤメント層の投資家の中には、これからは自分の老後を楽しく長く過ごすため、とにかく資産寿命を延ばし守ることを第一に考えていらっしゃる方も少なくありません。大きなリターンは狙わなくても良いということでしたら、オリジナルの「ダブル・ブレイン」の下落率でも少しストレスを感じられるかもしれません。その際には「マイルド」であれば、市場が大きく下げる時にも価格変動を抑えた運用で安心感があります。

3つの「ダブル・ブレイン」の違いは?
(イメージ図)

  • (※1)1996年3月末~2020年11月のパフォーマンスをファンドごとに試算。リターン(年率)は、「ダブル・ブレイン(マイルド)」:6.2%、「ダブル・ブレイン」:12.1%、「ダブル・ブレイン(ブル)」:22.3%という試算結果となりました。
  • (※2)1996年3月末~2020年11月末の月末ごとの最大下落率をファンドごとに試算。「ダブル・ブレイン(マイルド)」:-4.4%、 「ダブル・ブレイン」:-10.9%、「ダブル・ブレイン(ブル)」:-23.8%という試算結果となりました。
  • 上記の試算については、【「ダブル・ブレイン」の特設サイト】の「各戦略のパフォーマンス等について」「ダブル・ブレイン(試算)について」をご覧ください。
  • 資金動向、市況動向等によっては、上記のような運用ができない場合があります。上記は、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
「ダブル・ブレイン」は、今が投資のチャンスですといったような投資のタイミングを選ぶような商品ではありません。いつでも必要に応じてご投資いただけるファンドです。シリーズ3商品を、それぞれのリスク水準に応じてご活用いただきたいと思います。

「ダブル・ブレイン」の特設サイトはこちら

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