特集 バランスファンドの先駆者、フランスの運用ブティックハウス「カルミニャック」の魅力 特集 バランスファンドの先駆者、フランスの運用ブティックハウス「カルミニャック」の魅力

掲載期間:2021年11月16日~2021年12月17日

野村 カルミニャック・ファンド

追加型投信/内外/資産複合

 野村アセットマネジメントが設定・運用する「野村カルミニャック・ファンド」は、2020年3月のコロナショックによる下落を比較的軽微に乗り切り、バランスファンドとしてのリスク管理の強さを感じさせた。同ファンドを実質的に運用するフランスのカルミニャック社は、「バランスファンドの先駆け」として知られる欧州で著名な運用会社だ。創業者であるエドゥアール・カルミニャック氏と、同社を代表するファンドマネージャーであるデビッド・オルダー氏とローズ・ウアバ氏、そして、野村アセットマネジメントのアドバイザリー運用部長の河邉隆宏氏に、カルミニャック社の特徴や独自のリスク管理手法についてモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也が聞いた。

【動画】バランスファンドの先駆者、フランスの運用ブティックハウス「カルミニャック」の魅力

バランスファンドの先駆者「カルミニャック」

朝倉:
本日はフランスのパリを拠点とする独立系アセットマネージャー「カルミニャック」をご紹介します。 カルミニャックは欧州にて著名な運用会社であり、今日お話しする創設者であるエドゥアール・カルミニャック氏は、バランスファンドの先駆者の1人です。
カルミニャックは、30年を超える歴史と起業家精神を併せ持ったブティックハウスで現在の運用資産は約5.5兆円。23の投資戦略を、主に欧州の個人投資家に向け展開しています。アクティブ運用と長期ビジョン、そしてリスクマネジメントを得意とし、ヨーロッパに於いては確固たる地位を確立しています。本日は、当地での代表的なコアファンドであり、彼らの旗艦ファンド、運用資産1.8兆円のカルミニャック・パトリモワンをご紹介したいと思います。河邉さん、この有名なコアファンドを日本に紹介するきっかけについてお聞かせ願えますか?
河邉氏:
我々が2013年にファンドを設定した背景は、日本にコアファンドの概念を導入したかったからです。当時、私たちは世界中で長い実績を持つ、いわゆる「良いファンド」を探す中、カルミニャック・パトリモワンを知りました。1989年からの年率パフォーマンスは+7.4%、リスク管理に重点を置き、世界規模で株式、債券、通貨に投資することができます。その非常に柔軟でアクティブなアプローチにより、ポートフォリオを調整し、市場の下落による影響を抑えながら市場の上昇に迅速に対応を目指すファンドです。
当社は業界のリーダーとして、日本の投資家の皆様に世界の良いファンドを導入するという使命を常に感じています。カルミニャック・パトリモワンはあらゆる状況下で最適なポートフォリオ構成を見出すため、長期投資に適しているファンドだと私たちが信じる理由です。
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野村アセットマネジメント株式会社
アドバイザリー運用部 部長
河邉 隆宏氏

図表1:機動的なアセット・アロケーション

「非対称的なリスク・リターンの解決」めざした
「パトリモワン」

朝倉:
創業者のエドゥアール・カルミニャックさんは、1989年にカルミニャック・パトリモワンを立ち上げました。創業時のビジョンをお話いただけますか?
エドゥアール氏:
会社設立当時、私は3つのファンドを立ち上げました。その一つが旗艦ファンドのカルミニャック・パトリモワンです。
当時、バランスファンドというコンセプト自体存在しなかった為、先駆的なファンドでした。その目的は、お客様にバランスのとれたファンドを提供することで、市場が強気のときには上昇する市場から利益を得て、市場が弱気の時は下落局面から、ある程度の損失を抑制することでした。言い換えれば、「非対称的なリスク・リターンの解決」であり、当時としては非常に斬新なものでした。
朝倉:
なるほど。しかし、柔軟でバランスの取れたアセットアロケーションファンドの先駆者であるだけでなく、かなり早い段階でESGを取り入れていたと聞いています。
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カルミニャック社
会長 兼 CIO
エドゥアール・カルミニャック氏

エドゥアール氏:
ESGという考え方は、最近では非常にトレンディになっていますが、カルミニャック・パトリモワンでは、武器、タバコ、ギャンブルなど、私たちが好まないいくつかの分野には投資しないことで、時代を少し先取りしていました。
私たちは、投資した企業のガバナンスに影響を与えられるようにしたかったのです。これは年月を経て更に浸透しており、カルミニャックの投資チームはこの価値観を非常に大切にしています。

図表2:リスク・リターン分布(ユーロ建て、年率)
期間:2001年1月~2021年5月

図表2:リスク・リターン分布(ユーロ建て、年率)期間:2001年1月~2021年5月
  • (注)リターンは年率換算しています。リスクは月間変化率の標準偏差を年率換算しています。標準偏差とは、平均的な収益率からどの程度値動きが乖離するか、値動きの振れ幅の度合いを示す数値です。
朝倉:
なるほど。それでは、ファンドマネージャーについて簡単に紹介していただけますか?
エドゥアール氏:
長年に渡り、私は自分の周りに優秀な運用チームを作り続けており、現在約45人のファンドマネージャー、アナリストを抱えています。チームの主要メンバーであるデビッド・オルダーとローズ・ウアバの2人は、カルミニャック・パトリモワンの共同ファンドマネージャーです。ローズは当社に12年以上在籍しており、債券・外国為替チームを担当しています。
一方、株式部門の責任者であるデビッド・オルダーは、6年前から当社に勤務しています。以前は米国でファンドマネージャーを勤めており、最先端のITやニューテクノロジーに関するトレーニングを積んでいるので、その分野に非常に精通しています。彼の知識は、私たちが時代の先を読んで行動するために非常に役立っています。テクノロジーの進化は非常に速く、日進月歩なのは皆さんもご存じの通りでしょう。

カルミニャックのリスク管理は2つの使命

朝倉:
それでは、債券部門の責任者ローズ・ウアバさんから、カルミニャックが重要視しているリスク管理についてもう少し教えてください。
ローズ氏:
私たちの投資哲学の中心は「リスク管理」です。リスク管理とは、お客様のニーズに応えるために、常にマネジメントプロセスを適応させ、新しい分析を加え、そして何よりも、私たちに託された資産を尊重することを意味します。
ローズ氏:
しかし、リスク管理は非常に幅広い概念です。私たちには2つの使命があります。ドローダウンを避けるためにリスクを監視すること、そして、リスクを取ることです。それは、クレジット市場や新興市場など、あらゆる重要な市場にいる当社の専門家が、市場機会を特定することです。なぜなら、自信を持って投資するためには、これらの市場を深く理解することが重要だからです。
金融市場の歴史と金融市場の危機の歴史は、カルミニャック・パトリモワンの歴史を彩ってき、その都度、大階段を登ってきました。最初に1994年の債券市場の危機があり、続いて2000年代のドットコム・バブルの崩壊、2008年の金融危機、そして最近ではパンデミックがありました。その都度、重要な要素は、積極的かつ柔軟な運用と、新たな市場構造へのポートフォリオの適合でした。なぜなら、柔軟性とは、今日皆さんに覚えておいていただきたいことなのですが、リスクを回避すると同時に、機会があれば良いリスクを取ることでもあるからです。
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カルミニャック社
債券部門責任者 兼 ファンドマネージャー
ローズ・ウアバ氏

長期的な成長をめざす株式投資戦略

朝倉:
ローズさん、非常にクリアなご回答をありがとうございます。リスク管理に加えて、カルミニャックは、信念に基づいたアプローチも重要視しています。株式責任者のデビッドさんに、現在、注目している長期的なトレンドについて聞いてみましょう。
デビッド氏:
ローズが述べたように、カルミニャック・パトリモワンは、資産クラス、セクター、および地域全体で幅広く保有します。しかし、時間の経過とともに価値を生み出すのには賢い選択が必須となります。私たちは、景気循環との相関が低く、市場で過小評価されており、戦略から見ても長期的な成長が見込まれる企業を常に探しています。
「長期的成長」はファンドの株式要素の骨格であり、今後数年間は重要なテーマであり続けるでしょう。特に、オンラインを通じた消費活動、フィンテック、クラウドコンピューティング、ビッグデータ分析など、「すべてのデジタル化」というテーマが気に入っています。また、医療や再生可能エネルギーのイノベーションに関連するテーマも追求しています。
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カルミニャック社
株式部門責任者 兼 ファンドマネージャー
デビッド・オールダー氏

朝倉:
デビッドさん、どうもありがとうございます。長期投資のテーマは、投資家にとって非常に興味深いものです。河邉さん、最後に一言頂けますか?
河邉氏:
結果として、コロナ危機の際のリスクからクライアントの資産を保護し、優れたリスク管理を提供するだけでなく、ファンドの使命に沿ったパフォーマンスを提供することにより、過去2年間の非常に複雑な状況を管理してきました。これが、カルミニャック・パトリモワンがヨーロッパ中のクライアントのポートフォリオの中心(コア)に位置している理由だと思います。
朝倉:
河邉さん、カルミニャックさん、ローズさん、デビッドさん、本日はありがとうございました。日本の投資家の皆様には、長期的かつアクティブに運用される野村カルミニャック・ファンドを知る良い機会を提供できたと感じております。
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モーニングスター株式会社
代表取締役社長
朝倉 智也

カルミニャック社
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