優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

国内債券 部門(対象ファンド: 86本)

優秀ファンド賞受賞

ニッセイ日本インカムオープン
『愛称 : Jボンド』

設定・運用 : ニッセイアセットマネジメント株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国内債券・中長期債
  • ■ ベンチマーク:なし
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投資方針

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的には国内の公社債に投資を行う。マザーファンドにおいては、残存期間が最長10年程度までの公社債を、残存期間ごとの投資金額がほぼ同程度になるように組み入れる。ポートフォリオの組入債券を残存年数と投資金額のグラフにすると、「はしご」のような形態になっていることから、ラダー(Ladder・はしご)型運用と呼ばれる。国債以外の社債、金融債などを積極的に組み入れることで、利回りの向上を目指す。また、投資適格債(BBB格以上)に投資し、ポートフォリオの平均格付けをA格以上に保つ。原則として、毎月(20日)分配を目指す。

選定ポイント

社債の組み入れが奏功、投資家の支持を最も集めた国内債券ファンド

2010年のトータルリターンは1.57%と、類似ファンド分類平均を0.52%下回った。企業業績の回復の伴う信用力の改善などを受けて、社債などの国債以外の債券と国債の利回りの格差が縮小したことが、収益に寄与した。同期間、類似ファンド分類内では、短期債、変動利付債に投資を行うファンドの一部に対して優位となった。また、ラダー型運用を行うファンドの中では、残存期間の構成を最長15年程度に維持し、国債に投資を行うファンド(以下、15年ラダー型ファンド)には劣後したものの、当ファンドと同じく同10年程度に維持し、国債に投資を行うファンド(以下、10年ラダー型ファンド)に対しては優位となり、社債などの組み入れにより収益の向上を目指す戦略が奏効した。

2010年の純資金流出入は2,242億円の純流入となり、類似ファンド分類内で第1位、国内債券型部門でも第1位の純流入額となった。また、2010年12月末時点の純資産額は2,238億円と、類似ファンド分類内で第1位、国内債券型部門でも第1位となっており、当ファンドはわが国を代表する国内債券ファンドの一つである。

利回りの向上と低リスクを実現

当ファンドは、国債以外の社債、金融債などを積極的に組み入れることで、利回りの向上を目指す。2010年のポートフォリオのセクター別構成比率の推移をみると、社債への投資比率が概ね90%前後で推移している。暦年のトータルリターンをみると、2007年以降の4年間のうち、2010年を除く3年間で類似ファンド分類平均を、2009年と2010年は10年ラダー型ファンドをいずれも上回った。

また、当ファンドはポートフォリオの残存期間の構成を最長10年程度とすることで、残存期間の構成がより長いファンドに比べてリスクを低く抑える点も特徴の一つである。暦年の標準偏差をみると、2007年以降の4年間の全てで、類似ファンド分類平均、15年ラダー型ファンドをいずれも下回っており、リスクを抑えた運用が行われている。

信用リスクを重視した運用プロセスが有効に機能

マザーファンドの運用は、ニッセイアセットマネジメントの債券運用室(以下、同チーム)が行う。同チームのチームリーダーである安川 祐司氏は26年超、運用主担当の曽我部 俊一氏は12年超の運用経験を有する。曽我部氏は、設定来、マザーファンドの運用に携わっているほか、副担当も配置されており、運用の継続性に配慮された体制となっている。

社債などの銘柄選定にあたっては、クレジットアナリスト3名からの情報を活用する。クレジットアナリストは企業とのヒアリングなどをもとに信用力調査を行い、独自の社内格付けとその方向性を付与する。これらの情報は、週次、もしくは適宜開催されるミーティングによって、同チームに属するファンドマネジャーと共有されている。信用リスクを重視した調査とそれに基づく銘柄選択を行っており、設定来、組入銘柄がデフォルトしたことや、BBB格未満に格下げされたことはなく、運用プロセスは有効に機能している。