優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

国際債券型 部門(対象ファンド: 415本)

優秀ファンド賞受賞

ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(毎月分配型)
『愛称 : 杏の実』

設定・運用 : 大和証券投資信託委託株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・オセアニア(為替ヘッジなし)
  • ■ ベンチマーク:なし
  • 販売会社
  • ファンド情報
  • 運用会社

投資方針

マザーファンド(実質的な運用を行うファンド)を通じ、オーストラリアドル建ておよびニュージーランドドル建ての債券を中心に投資する。投資対象の格付けは、取得時においてAA格相当以上。投資対象の債券は国家機関(政府、州債を含む)、国際機関、もしくはそれらに準ずる判断される機関などが発行・保証するものとなる。ポートフォリオ全体の修正デュレーションは3年から5年程度の範囲とする方針。毎月分配(15日)を目指す。

選定ポイント

過去1年間は最高格付けのポートフォリオ、リスク低減につなげる

2010年のトータルリターンは5.13%となったが、類似ファンド分類平均は0.30%下回っている。同期間は、オーストラリアの利回りが平坦化するとの見通しに基づく戦略が奏功し、為替面でもニュージーランドドルとオーストラリアドルの投資比率を機動的に調整したことによって、運用成績が向上した。ただ、同期間、類似ファンド分類内では社債の組入比率が相対的に高いファンドに対して劣後した。

一方、過去1年間の標準偏差は15.95%と類似ファンド分類平均を0.22%下回っており、類似ファンド分類内ではリスクは低く抑えられた運用を行っている。類似ファンド分類内では事業債、州政府債の組入比率が高いファンドや短期資金運用を行うファンドに対して優位となった。取得時の投資対象債券の格付けはAA格相当以上となっているが、過去1年間だけをみても、実際には当ファンドのポートフォリオは最高格付けAAAの格付けで構成されており、リスクの低減につながっている。また、当ファンドはニュージーランドドルにも投資しており(2010年12月末時点では、通貨別構成でニュージーランドドルは5.6%)、通貨分散が図られたポートフォリオとなっている。

2010年の純資金流入額は類似ファンド分類内でトップ

資金の流出入の状況をみると、2003年6月の設定以来、月次でほとんどの月で純資金流入となった(2010年12月までの91カ月間で純資金流出となったのは2カ月のみ)。過去1年間では2,186億円の純資金流入超となり、純資金流入額では類似ファンド分類内でトップとなった。2010年12月末時点の純資産額は約8,517億円に達しており、同じく類似ファンド分類内トップであり、国内の追加型株式公募投信全体でも第5位となっている。

一方、長期でみると、当ファンドの標準偏差(年率)は類似ファンド分類平均を2010年12月末までの過去3年間で0.51%、過去5年間で0.42%下回っている。長期で比較的リスクを抑えた運用が実現出来ている。このため、相場の急落した2008年の年間リターンにおいては類似ファンド分類平均を上回るなど、比較的リスクの低いポートフォリオが相場の下落時に効果を発揮している。

また、分配金に関しては、2009年11月に分配金を65円(税引き前、1万口当たり)に引き上げて以降、同額の分配金を維持している。

北米、オセアニア圏の運用体制を統合し強化、国内有数の運用体制活かす

マザーファンドの運用を担当する外債チームでは、2010年に北米圏担当チームとオセアニア圏担当チームが統合した。従来のオセアニア圏担当3名から北米・オセアニア圏担当の計7名に大きく運用体制を強化した形となる。また、従来からエコノミストやクレジットアナリストなどを含めた運用体制を組んでおり、マクロ経済環境に加えて、オーストラリアの利回り水準、為替市場の動向など情報収集・分析を行なう体制が整っているなど、大和投資信託の国内有数の調査・運用体制が活かされている。ポートフォリオ構築においては債券市場規模、両国通貨の為替レート、債券価格の動きの差を見極め、組入比率を決定している。

また、当ファンドは、「ファンド オブ ザ イヤー 2008」国内債券型・国際債券型 部門で優秀ファンド賞を受賞しており、2度目の「ファンド オブ ザ イヤー」獲得となる。