優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

国際債券型 部門(対象ファンド: 415本)

優秀ファンド賞受賞

中央三井資源国ソブリンオープン
『愛称 : 資源のめぐみ』

設定・運用 : 中央三井アセットマネジメント株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)
  • ■ ベンチマーク:なし
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投資方針

先進資源国の国債などを主要投資対象とするファンド(以下、先進資源国債券ファンド)、ブラジル国債などを主要投資対象とするファンド(以下、ブラジル債券ファンド)に50%ずつ投資を行い、世界の資源国の債券に分散投資する。先進資源国債券ファンドは、中央三井アセットマネジメント社(以下、中央三井AM社)が運用を行い、シティグループ世界国債インデックス(除く日本)採用国の国債、州政府債などの中から、A-相当以上の格付けの債券を主要投資対象とする。ブラジル債券ファンドは、ドイツ銀行グループ傘下のDWS・インベストメント・エス・エー(以下、DWS社)が運用を行う。毎月(原則、20日)決算。

選定ポイント

類似ファンド分類内で上位のトータルリターン

2010年のトータルリターンは▲1.16%だったが、類似ファンド分類平均を4.84%上回った。同期間は、先進資源国債券ファンドは、資源高やオーストラリアでの政策金利引き上げから、オーストラリアと日本との金利差が拡大し、外国為替市場ではオーストラリアドルが堅調だったことがプラスに寄与した。一方、ブラジル債券ファンドは、金融取引税の導入などから、円高・ブラジルレアル安が進んだことがマイナスに寄与した。類似ファンド分類内では、機動的に為替ヘッジを行うファンドに対しては劣後したものの、幅広く世界の債券に投資するファンドや、一部の高金利国の債券に投資するファンドを上回り、上位の運用成績となった。

ブラジル債券、オーストラリア債券を中心に投資、資源国通貨上昇の恩恵を狙う

先進資源国債券ファンドはオーストラリア、ノルウェー、イギリス、アメリカ、カナダが組入候補対象となっているが、2010年12月末時点での実際の投資対象国はオーストラリア90%、カナダ10%となっている。2010年年初はカナダの代わりにノルウェーを組み入れていたが、欧州の債務問題の影響をより受けやすいノルウェーから、6月に政策金利を引き上げたカナダに入れ替えた。ただ、比較的金利水準の高いオーストラリアを中心とした国別構成は継続している。オーストラリアとカナダは共に資源価格上昇の恩恵が期待できるほか、利上げ局面に入っていることも通貨高につながると見られる。また、先進資源国債券ファンドの格付け別構成比では最高格付けのAAAで全て構成されている(2010年12月末時点)。

一方、ブラジル債券ファンドは、2010年12月末時点のデュレーションが1.79年と比較的短めであり、高い利回りを狙うと同時に金利の変動リスクを抑える運用を行う。ブラジル国債を中心に国際機関債なども組み入れたポートフォリオを構築している。

当ファンドは資源価格上昇の恩恵を受けるとみられる資源国の債券に投資し、利回りと通貨高の恩恵を狙う仕組みになる。また、資源国の債券に注目するファンドの中でも、資源国として注目を集めるブラジル債券を約50%と比較的多く組み入れている点も特徴となっている。

充実した運用体制を持つ2つの投資先ファンド

中央三井AMの運用する先進資源国債券ファンドについては、担当ファンドマネジャーに加えて、マクロ経済や債券市場も含めた市場調査を行っている3名の調査担当者が先進資源国債券ファンドに携わる。2010年10月には1名の調査担当者を追加するなど運用体制の充実を図っている。一方、ブラジル債券ファンドを運用するDWS社はドイツ銀行グループ傘下の投資信託会社であり、ドイツ銀行グループはドイツ最大の運用資産規模を誇る。ブラジル債券ファンドは2名が運用を担当し、DWS社内のグローバルのリサーチネットワークに加え、社外情報も活用して銘柄選択を行っている。

2009年12月の分配開始時の分配金は70円(税引き前、1万口当たり)だったが、段階的に分配金の引き上げを行い、2010年12月の分配金は90円(同)となっている。また、類似ファンド分類内では資金流出が目立つファンドもある中、2010年12月末までの過去1年間の純資金流出入額は37億円の純資金流入となった。