優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

高利回り債券型 部門(対象ファンド: 226本)

優秀ファンド賞受賞

ブラデスコ ブラジル債券ファンド(分配重視型)

設定・運用 : 三菱UFJ投信株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・エマージング・単一国(為替ヘッジなし)
  • ■ 参考指数:IRF-M指数(円換算ベース)
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投資方針

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的には固定利付債、割引債などのブラジル国債を中心に投資を行うほか、ブラジル・レアル建ての国際機関債・政府機関債、インフレ連動債などに投資を行う場合もある。マザーファンドの運用はブラデスコ・アセットマネジメント(以下、ブラデスコ)が行う。金利や物価の動向、経済情勢や投資環境等を勘案してポートフォリオを構築しており、直近1年は、固定利付債と割引債を中心とした投資を行っている。原則として、毎月(8日)分配を目指す。

選定ポイント

金融引き締めの中、プラスで上位のリターンを維持

2010年のトータルリターンは0.96%と、類似ファンド分類平均を2.43%上回った。当ファンドでは、ブラジル経済の回復傾向が続く中、政策金利は緩やかなペースで利上げされていくとの見通しに立ち、デュレーションを参考指数並みに維持した。また、金融引き締めの実施によって中長期的なインフレ懸念が緩和され、長期の債券利回りに低下余地が生じるとの見通しに基づき、中長期債の組み入れを小幅に増やしたこともプラスに寄与した。

同期間、ブラジル政府は2度にわたる金融取引税の引き上げなど、過度な資金流入によるブラジル・レアル高への投資に対する金融引き締め政策を実施したことから、ブラジル・レアル安が進んだため、類似ファンド分類に属する22本のブラジル債券ファンド(以下、ブラジル債券ファンド)のうち、12本のトータルリターンはマイナスとなった。当ファンドはこうした環境下でもプラスのリターンを確保し、かつ、ブラジル債券ファンドの中でも上位の運用成績となった。

市場環境が変化する中、2年連続でブラジル債券ファンドの平均を上回る

暦年のトータルリターンをみると、2009年は49.89%と、ブラジル債券ファンド平均を4.17%上回った。2009年はブラジル・レアル高と債券価格上昇が進む良好な投資環境であったが、上位の運用成績となった。2009年と2010年では市場環境は大きく変化する中、2年連続で良好な運用成績を維持した点は評価される。

当ファンドの分配金(税引き前、1万口当たり)は、2010年2月に140円に引き上げて以降、毎月140円が維持されており、直近の分配金利回りは15%台で推移している。2010年の純資金流出入額は701億円となっており、相対的に良好な運用成績と高水準の分配金が投資家の支持を集めた一因と推測される。

ブラジル最大手の運用会社の調査・運用力を活用

ブラデスコは、ブラジル最大級の金融機関グループの資産運用会社である。約30年の長期にわたりブラジル経済を分析してきたほか、総資産運用残高は約13.5兆円(2010年9月末時点)を誇る。現地有数の運用会社であるため、経験年数の長い運用スタッフが多数在籍。担当ファンドマネジャーの運用経験年数が18年、チーフエコノミストのエコノミスト暦も20年超となっている。なお、2011年1月には新たにエコノミスト1名が加わり、今後は4名でマクロ経済調査が行われる予定であり、更なる調査体制の充実が図られている。

三菱UFJ投信では、ブラジルが金融取引税の引き上げを行った際に随時レポートを発行するなど、ブラデスコが日本法人を配置していることから、ブラジル現地の情報をいち早く取り入れることができる強みを有する。

なお、当ファンドは「ファンド オブ ザ イヤー2009」高利回り債券型部門における「優秀ファンド賞」を受賞しており、2年連続での受賞となった。