優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

高利回り債券型 部門(対象ファンド: 226本)

優秀ファンド賞受賞

ハイインカム国際機関債ファンド(毎月分配型)
『愛称:ハイインカム・スープラ』

設定・運用 : 住信アセットマネジメント株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)
  • ■ ベンチマーク:なし
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投資方針

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的には新興国通貨建てを中心に、高利回りで信用力の高い国際機関債、政府機関債等へ投資する。投資対象となる債券の格付けは、原則として取得時に最高位(AAA)の信用力を有するものとする。組入債券の平均残存期間は3年程度までとし、金利上昇リスクを抑制する。投資対象通貨、投資配分比率については、中長期的な視点で各国の経済特性を考慮した上で決定するほか、市場環境の変化に合わせた柔軟な対応を行い、リスクの分散を図る。原則として毎月(15日)分配を目指す。

選定ポイント

実質的には類似ファンド分類内で上位の運用成績と効率性

2010年のトータルリターンは1.01%と、類似ファンド分類平均を1.48%下回った。国別のパフォーマンス寄与度を見ると、オーストラリア、南アフリカ、メキシコなどがプラスに寄与した。債券への投資については、金利が概ね低下傾向となる中、平均残存年数を2.2~2.6年程度と、組入債券の平均残存年数3年の制限のなかで、長期化した水準を維持したことが奏功した。

同期間、類似ファンド分類内では、通貨選択型ファンドの運用成績が良好だったことから、類似ファンド分類平均を下回っているものの、2010年12月末時点の純資産額が10億円以上のファンドでかつ、通貨選択型ファンドを除いた場合の類似ファンド分類(以下、参考類似ファンド分類)平均と比較すると、1.78%上回った。参考類似ファンド分類内では、堅調な推移を見せた豪ドル建て債券の組み入れ比率の高いファンドには劣後したものの、複数の新興国債券に分散投資を行うファンドの中では上位の運用成績となった。また、シャープレシオについても、参考類似ファンド分類平均を上回っており、相対的に運用効率が優れている。

投資対象国の経済特性を勘案の上、通貨配分比率を決定

当ファンドの特徴として、アジア・オセアニア、東欧・中東、中南米・アフリカの3地域への配分比率を10%以上50%未満に制限し、通貨分散を図るほか、景気・インフレ動向などの循環的要因、天然資源の有無、国の立地といった構造的要因も重視する点が挙げられる。ポートフォリオ構築にあたっては、特定の経済要因で大きく変動することのない「免震型ポートフォリオ」の構築を目指す。また、投資対象通貨については、新興国通貨だけへの投資では流動性の面が懸念されることから、先進国通貨も組み入れる。2010年の通貨配分比率の推移をみると、豪ドルが20%前後、ニュージーランド・ドルが5%前後で推移している。中長期的には新興国のみを投資対象とするファンドと比較して、リスク低減効果が期待される。

また、当ファンドの組入対象通貨は、豪ドル、ブラジル・レアルなどの高金利通貨が多く、分配金が高い点も特徴の一つである。当ファンドでは、2009年11月以降、毎月65円(税引き前、1万口当たり)の安定的な分配を行ったことが投資家からの支持を得て、過去1年間に397億円の純資金流入となった。

現地調査を重視して投資対象国を選定

マザーファンドの運用は、住信アセットマネジメントの債券運用部に属する栗木英明氏が行う。栗木氏は、約18年の調査・運用経験を有しており、設定来、マザーファンドの運用を担当している。また、サブファンドマネジャーが配置されており、運用の継続性にも配慮された体制となっている。

3名のファンドマネジャーはアナリストを兼任しており、投資判断については表面的な数値だけで投資対象国を判断せず、実際に現地の中央銀行、財務省などを訪問するほか、現地へ進出している日系企業も訪問することで投資対象国の投資魅力度を調査する。カバーする国は20カ国程度で、年3~4回程度の現地調査を行う。タイ、インドネシア、ハンガリー、中国など、現状のポートフォリオに組み入れられていない国についても、積極的に調査を行っており、投資対象国について幅広い調査を行っていることから、中長期的な運用成績への貢献が期待される。