優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

高利回り債券型 部門(対象ファンド: 226本)

優秀ファンド賞受賞

野村 新興国債券投信Aコース(毎月分配型)

設定・運用 : 野村アセットマネジメント株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジあり)
  • ■ ベンチマーク:JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・グローバル(円ヘッジベース)
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投資方針

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的には新興国の政府、政府機関、企業の発行する債券へ投資を行う。マザーファンドの運用は、ノムラ・コーポレート・リサーチ・アンド・アセットマネージメント・インク(以下、NCRAM社)が行う。分散投資と信用リスク分析をもとに銘柄選択を行い、ポートフォリオの構築を行う。外貨建資産については、新興国の自国通貨建資産を除き、原則として為替ヘッジを行う。毎月(5日)決算。

選定ポイント

長期間にわたり安定したパフォーマンスと効率性を実現

2010年のトータルリターンは9.10%と、類似ファンド分類平均を0.44%下回った。同期間、新興国債券市場が上昇基調で推移するなかで、保守的な銘柄選択を行ったことがマイナスに寄与した。国別配分では、メキシコのアンダーウェイトや、ベネズエラのオーバーウェイトがプラスに寄与した。類似ファンド分類内では、アジアへの投資比率が高いファンドに対して劣後したものの、ポートフォリオの平均格付けが高いファンドに対しては優位となった。

暦年のトータルリターンをみると、2001年以降の過去10年間で、トータルリターンがマイナスとなったのは2007年と2008年のみで、債券市場と外国為替市場の変動に関わらず、安定的に収益を確保した。また、類似ファンド分類には、通貨選択型ファンドや2010年12月末時点における純資産額が10億円未満のファンドが多く含まれていることから、国際債券型に属する「為替ヘッジあり」のファンドと比較すると、過去10年間のシャープレシオは0.54と、運用期間10年超のファンド28本のうち第7位となった。長期のリスク・リターンは相対的に優れている。

長期の運用実績を有し、投資家の支持も継続

当ファンドの設定は1996年4月であり、14年超の運用実績を有する。類似ファンド分類内で最も長期の運用実績を有するほか、全695本の国際債券型ファンドの中でも4番目に長い。

当ファンドは、2010年2月に決算回数、分配方針、信託期間などの約款の変更を行った。年2回決算から毎月決算に変更し、分配の頻度を上げる方向への変更を行ったほか、信託期間も2018年3月まで延長した。変更後の2010年3月以降は、毎月分配を行い、6月には100円(税引き前、1万口当たり)に分配金を引き上げた。こうした変更や長期にわたる安定した運用成績が投資家から支持され、2010年6月以降、資金流入が増加。2010年の純資金流出入額は、159億円の純資金流入となった。

新興国特有の信用リスクを極力抑えた運用を堅持

NCRAM社は、野村グループの運用会社として、1991年に米国で設立。米国公社債、新興国債を中心に運用を行っており、クレジット商品(社債などの信用リスクを内包する商品)の運用に強みを有する。NCRAM社は、デフォルトによる損失を最小限に抑えることを目的に信用リスクを管理し、保守的な運用を行う点に特徴がある。2010年のマザーファンドのポートフォリオの推移を見ると、平均して40カ国以上、約250銘柄に投資を行うなど、国、地域ともに分散されている。また、デフォルトの可能性のある国、政治の独立が保たれていない国などを回避することで、リスクを低減させるなどNCRAM社の運用・調査体制が生かされている。暦年の標準偏差をみると、2006年以降の過去5年間ではいずれも類似ファンド分類平均を下回っており、ファンドのコンセプトにしたがった低リスクの運用が実現されている。