最優秀ファンド賞受賞

評価基準日:2010年12月31日

高利回り債券型 部門(対象ファンド: 226本)

最優秀ファンド賞受賞

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド

設定・運用 : フィデリティ投信株式会社

  • ■ モーニングスター・類似ファンド分類:国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)
  • ■ ベンチマーク:バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ・USハイ・イールド・マスターⅡ・コンストレインド・インデックス(円ベース)
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投資方針

当ファンドはマザーファンド(実質的な運用を行うファンド)への投資を通じて、実質的にはBa格(ムーディーズ社)以下またはBB格(スタンダード・アンド・プアーズ社)以下の米ドル建てハイ・イールド債券を中心に投資を行う。マザーファンドの運用は米国のフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニー(以下、同社)が行う。銘柄選択にあたっては、フィデリティ・グループのアナリストによる徹底した個別企業分析を活用し、ファンドマネジャーによる個別銘柄選択を重視したポートフォリオの構築を行う。原則として毎月(22日)分配を目指す。

選定ポイント

実質的には類似ファンド分類平均を上回る運用成績と効率性

2010年のトータルリターンは0.59%と、ベンチマークを1.21%下回り、類似ファンド分類平均を4.56%下回った。2009年と比較して、上位組入業種では、金融/投資へのウェイトを高める傾向にある。その中でも、特に大手自動車系列の金融子会社の保有がプラスに寄与するなど、37業種区分のうち30業種で銘柄選択がプラスに寄与した。

同期間、類似ファンド分類内では、通貨選択型ファンドの運用成績が良好だったことから、類似ファンド分類平均を下回っているものの、2010年12月末時点の純資産額が10億円以上でかつ、通貨選択型ファンドを除いた類似ファンド分類(以下、参考類似ファンド分類)平均と比較すると、1.42%上回った。参考類似ファンド分類内では、米国ハイ・イールド債券を主要投資対象とするファンドの中でも平均以上となったほか、アジア、ユーロ圏のハイ・イールド債券へ投資するファンドに対しても優位となった。シャープレシオについても、参考類似ファンド分類平均を上回り、相対的に運用効率が優れている。

高水準の分配金と良好なリスク・リターンを維持

2010年の純資金流出入額は2,675億円の純流入と、類似ファンド分類内で第1位、全ファンドで第9位となった。このように、当ファンドが投資家から高い支持を集めた要因の一つとして、ファンドのコンセプトにしたがった継続的、かつ、安定的な分配金が挙げられる。2009年3月以降は毎月85円(税引き前、1万口当たり)の分配金を維持しており、分配金利回りは概ね15%以上で推移した。また、分配金原資は2,961円(2010年11月時点、1万口当たり)と高水準にあることから、将来的にも継続的、かつ、安定的な分配金が支払われることが期待される。

長期のリスク・リターンが良好なことも、投資家の支持を集めた一因と考えられる。当ファンドでは、B格やCCC格など信用力の低い債券の組入比率が類似ファンドと比較して高いため、2010年12月末までの過去10年間の標準偏差(年率)は参考類似ファンド分類平均を上回っているものの、シャープレシオも参考類似ファンド分類平均を上回っており、運用の効率性は高い。

ハイ・イールド債券運用では先駆的な存在

同社では、1977年からハイ・イールド債券ファンドの運用を行ってきており、ハイ・イールド債券運用を担当するファンドマネジャーや専任アナリストが長年にわたって蓄積されて調査情報や分析ノウハウを共有できるように体制が整備されている。徹底した個別企業調査を行うことによって、高い収益の獲得を目指す。ファンドマネジャーおよび専任アナリストは、株式アナリストとの調査情報の共有・調査活動の連携を行うほか、フィデリティ・グループの各国のアナリストとも協力体制をとっており、積極的に情報交換を行うことで、多方面からの情報を調査・分析に活用している。当ファンドは、同社の充実した運用体制のもと、約13年の運用実績があり、わが国におけるハイ・イールド債券運用では先駆的なファンドの一つである。